ねらい

各地の産業の特色を知り、地理的条件との関連やほかの地域との関わりを考える。

内容

兵庫県の大阪湾に臨む西宮市から神戸市にかけては、「灘五郷」と呼ばれ、多くの酒造メーカーが集まり、酒造りが盛んに行なわれています。江戸時代に酒造りを起こし繁栄した、西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の総称が「灘五郷」です。ここに酒造りが発達したのは、酒づくりに適した米「山田錦」が兵庫県で獲れること、ミネラルをたくさん含んだ「宮水」が豊富なこと、そして交通の便がよく、大消費地に近いことから発達しました。酒造りは、原料となる酒米を蒸すところから始まります。蒸した米に麹と呼ばれる菌を混ぜ発酵させます。酒の元、もろみを絞ると原酒と酒かすに分けられ、原酒はその後熟成され出荷されていきます。酒米は、様々な工程を経てようやく店頭に並ぶのです。

兵庫県の産業
兵庫県では伝統的に酒造業が盛んに行われています。