ねらい

各地の環境問題への取り組みを知る。

内容

愛知県は、人口約219万の大都市・名古屋市を抱え、深刻なゴミ問題に悩まされてきました。市民が毎日出すごみは、埋め立てて処分してきましたが、増え続けるごみを処分するために、新しい処分場を探さなくてはなりませんでした。候補地に挙がったのは、名古屋市の南西に広がる藤前干潟。渡り鳥のシギや千鳥が日本で最も多く訪れる野鳥の楽園として知られています。1982年、名古屋市はここにごみ処分場を作ると発表しました。しかし、市民の反対が強く、1999年、名古屋市は計画を撤回せざるを得なくなりました。最終的に、ゴミの量を減らすという方法を選択し、そのためにゴミへの意識を改めてもらうキャンペーンが行われました。ゴミの回収に際して、分別の決まりが新たに厳しく作られました。市民も、自主的に資源の回収を始め、こうした動きは少しずつ浸透し、名古屋市はゴミの量を3年間で以前の4分の3にまで減らすことが出来たのです。

愛知県の環境問題
大都市、名古屋はゴミ問題が深刻です。厳しい分別を義務づけて、ゴミの減量に取り組んでいます。
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