ねらい

各地方の自然的な特色について知り、それがどんな文化を生み出しているかに関心を持つ。

内容

富山県は、飛騨山脈や飛騨高地に囲まれ、北は富山湾に面しています。そして山々から日本海へ注ぐ幾筋もの川が作り出した平野部からなっています。そこには雄大な自然が見られ、特別天然記念物のカモシカやライチョウなど貴重な生物が生息しています。日本海側気候に属し、降水量は、冬に日本海がもたらす雪に集中します。雪解け水を集めて急勾配の谷を一気に流れる黒部川。日本有数の急流です。急流は山肌を削り、水と一緒に大量の土砂を富山湾へ運びます。運んだ土砂が堆積して出来た、黒部川扇状地。他にも、神通川、庄川などが同様に扇状地を作り、広大な富山平野を展開してきたのです。黒部川の上流に建設された黒部ダム。その豊富な水は発電などに利用されてきましたが、ダムによって土砂もせき止められ堆積し、貯水量が減る現象がおきました。富山湾では、土砂が運ばれないために、海岸線が100m以上後退し、陸地を浸食する事態が生じています。

富山県の自然
山地から日本海に注ぐ川が、富山県の自然を形作っています。
関連キーワード:
チュウブトヤマシゼン