ねらい

各地の農業生産の特色を知り、自然的、社会的条件との関わりを考える。

内容

富山平野は見渡す限りの水田が広がっており、日本有数の米どころです。しかし富山県東部の水田には、扇状地特有の水はけの良さや、雪解け水の冷たさとの戦いなどがあり、人々の努力によってそれらを克服してきました。しかし近年、減反政策・米離れ・農民の高齢化で耕作されなくなった水田も増えています。砺波平野では、会社組織で休耕田を借り上げ、持ち主に代わって耕作する、農業が行われています。大型機械を使い、少人数で広い耕地を耕作するという合理的な農業を目指し、流通・販売も独自のルートを開拓し全国的に広がりを見せています。砺波平野ではチューリップの球根栽培も盛んです。扇状地の水はけの良い地形、冬の積雪などが栽培に適していたため、大正時代から栽培が始められ、日本一のチューリップ生産地として種類も多く、全国へ出荷されています。最近はオランダ産の安い球根が輸入されるようになり、競争力強化に向けて対応を迫られています。

富山県の農業
富山県は稲作を中心に農業が盛んです。また砺波平野はチューリップの栽培でも有名です。