ねらい

各地方の自然的な特色について知り、それがどんな文化を生み出しているかに関心を持つ。

内容

切り立った岩場や複雑に入り組んだ「リアス海岸」など、変化に富んだ景観が続く、岩手県の三陸海岸。海岸線は700キロメートルを超える長さです。沖は黒潮と親潮がぶつかる潮目になっていて、豊かな漁場となっています。マグロやカツオ、サケ、サンマなど、豊富な種類の魚が水揚げされます。養殖漁業も盛んで、力を入れているのがアワビの養殖です。年間286トンの漁獲量は、全国で獲れるアワビの2割以上を占め、漁獲量は全国1位です。養殖ワカメの生産量も全国1位で、約1万5,800トンが生産され、全国の生産量の4割近くを占めています。肉厚で歯ごたえがあり、品質の高いわかめとして市場に流通しています。東日本大震災では、漁業も壊滅的な被害を受けました。かつての活気を取り戻そうと地元の漁師たちが力を合わせ、養殖の水産品の水揚げ量は、2016年には震災前の7割以上まで回復しました。

岩手県の地域(三陸沿岸部)
岩手県の太平洋沿岸部の様子です。複雑な海岸部ではアワビやワカメの養殖業が盛んです。