ねらい

北海道の先住民族について知り、様々な文化が共存するにはどうすればよいかを考える。

内容

北海道には、元々先住民族が住んでいました。アイヌの人々です。アイヌは、「人」または「男」という意味です。江戸時代、アイヌの人々は本州から渡ってきた人々に土地を奪われ、追いやられていきました。さらに明治時代になると、政府は蝦夷地を北海道と名づけ、北方警備と食料増産のため、屯田兵を送り込んで内陸部の開拓を始めました。アイヌの人々は、開拓者が入植するたびに住んでいた土地を追われ、生活の場をどんどん奪われていきました。そして勝手に規則が作られ、狩猟にも厳しい制限が設けられるなど、それまでの伝統的なくらしは奪われていったのです。1993年の国際先住民年をきっかけに、アイヌの人々は自分たちの文化と権利を取り戻すために立ち上がりました。そして1997年、アイヌ文化振興法が制定され、アイヌ人々の権利が尊重されるようになりました。最近では、アイヌの人々の伝統や文化を伝えていこうとする活動も活発になっています

北海道の開拓とアイヌ民族
北海道には先住民族であるアイヌの人々がいます。独自の文化を伝えるための活動が続けられています。