ねらい

各国の抱えている独自の社会問題について知り、理解を深める。

内容

中国の人口は、およそ13億8千万人。世界の総人口のおよそ18%を占めています。1949年に、中華人民共和国が成立すると政府は人口増加を奨励したため、建国当時5億4千万だった人口は急増していきました。1979年中国政府はいわゆる「一人っ子政策」を始めました。一組の夫婦に対して子どもは一人しか認めないとする政策です。二人以上の子どもをもうけた場合には、多額の罰金や医療面での罰則が課せられました。この政策は2016年まで続けられました。しかし、一人っ子政策のもとでは様々な課題も生まれました。親が一人だけの子どもを過度に甘やかすことが多くなり、子どもたちは「小皇帝」とまで呼ばれました。また働き手が欲しい農家では、隠れて子どもを生む家が多く、戸籍を持たない子どもも出てきました。戸籍がない子どもは学校にも行けず、医療保険も受けることができない状態が続いているのです。

中国の人口
中国は世界最大の人口を抱えています。人口抑制のための政策も行われていました。