ねらい

各国の農業生産の特色を知り、自然的、社会的条件との関わりを考える。

内容

マレーシアの農業は、イギリスの植民地時代から始まった天然ゴムの栽培によって発展していきました。ゴムの栽培方法として行われたのが、大規模な農園で一つの作物を栽培する、モノカルチャーのプランテーション農業でした。プランテーションの労働者は、植民地時代にインドからやってきた人々でした。大規模な農園の中には、加工工場が設置され、また、労働者の住宅や学校、ショッピングセンターなどもありました。天然ゴムの生産は、マレーシアの主な産業ですが、現在では、多くのゴム園が家族経営の小規模な農園になっています。ゴムの樹液は一年中採取することができますが、樹液は暑くなると固まってしまうため、朝10時くらいまでの涼しいうちに集めます。集められた樹液は工場で加工されて、世界中に輸出されます。現在は、パームオイルを採るためのパームヤシの栽培が盛んで、世界の生産量のおよそ半分を占めています。

マレーシア 植民地と農業
マレーシアでは、植民地時代にプランテーション農業が始まり、ゴムやパームヤシなどの栽培が盛んです。