ねらい

中東の石油依存からの脱却と代替エネルギー開発に取り組むきっかけとなった、オイルショックについて理解する。

内容

1973年、アラブ諸国とイスラエルの間で、第4次中東戦争が勃発、石油輸出国機構・OPECに加盟しているペルシア湾岸の産油国は、原油価格を値上げし、イスラエルを支援する国々への輸出を大幅に制限しました。原油の99%を輸入に頼っていた日本は、たちまちパニックに陥りました。ガソリンスタンドには長い列ができスーパーの店頭からトイレットペーパーや洗剤が姿を消しました。オイルショックです。原油価格の上昇が景気を直撃して物価が一気に跳ね上がり、インフレが加速しました。1978年、イラン革命によってオイルショックが再び世界を襲いました。2回のオイルショックによって先進国の経済が極端に中東の原油に依存していることが明らかになりました。日本はオイルショックを機に、太陽光、風力など、新エネルギーの開発に取り組むと共に、省エネ社会の実現に向けて歩み出しました。

原油価格の高騰(オイルショック)
第4次中東戦争の時、石油輸出国機構・OPECの対応に日本はパニックに陥りました。オイルショックです。