ねらい

APEC成立の背景や現状について理解する。

内容

APEC・アジア太平洋経済協力会議は環太平洋地域の国々が、経済協力を進めるための会議です。1980年代後半から2000年にかけて、EU・ヨーロッパ連合や、NAFTA・北米自由貿易協定など、近隣の国家が様々な経済協力を進める動きが活発になってきました。そうした動きの中で、1989年、オーストラリアのホーク首相の主張に基づき、APEC・アジア太平洋経済協力会議がスタートしました。第一回の会議はオーストラリアのキャンベラで開催され、環太平洋の国々が協力して経済関係を強化することを決めました。発足当初、参加国は日本、韓国、アメリカオーストラリア、など12カ国でしたがその後、参加国が次第に増え、ロシアやチリなども参加して21の国と地域になりました。APECは、毎年、定期的に経済協力会議を開き、貿易、通信、エネルギー、海洋資源など様々な問題を話し合っています。

APEC(アジア太平洋経済協力会議)
太平洋を取り巻く国々が様々な経済協力を話し合う会議がAPECです。オーストラリアの提唱で開かれました。