ねらい

ラムサール条約とは「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。湿地を守ることの意義を考え、わたしたちの生活にもかかわりがあることを知る。

内容

湿地や湿原は、様々な植物や動物を育んでいます。1971年、こうした湿地を守るための国際的な条約が、採択されました。「特に水鳥の生息地として、国際的に重要な湿地に関する条約」。採択された地名をとってラムサール条約と呼ばれています。この条約は、様々な動植物の生息地として重要な湿地を登録し、その保全を図ることを義務付けています。登録されるには、条約に定められた厳しい環境基準を満たさなければなりません。千葉県の谷津干潟は、今では多くの生物が、生息する湿地ですが、1960年代は、生活排水やごみなどの影響で、悪臭の被害が出ていました。そこで、干潟を再生しようとした人々の努力で、ラムサール条約に登録されました。条約に登録されている湿地は、日本に50か所あります。世界では2247か所の湿地が、登録されています。わたしたちの暮らしとも、深く結び付いている湿地を守ろうと、その数は、年々増えています。

ラムサール条約-中学
ラムサール条約は、生物の生息地として重要な湿地の保全を図る条約です。2016年現在、日本では50か所、世界では2247か所の湿地が登録されています。