ねらい

インドシナの共産化に対抗し5カ国で出発したが、冷戦後においては東南アジアの団結を示す地域機構になったASEANについて知る。

内容

ASEAN・東南アジア諸国連合は1967年、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの5カ国で結成された地域協力機構です。その後、ASEANには、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアが順に加わり、東南アジア・10カ国が参加する大型の地域協力機構になりました。発足当時のASEANは経済、社会、文化などでの相互協力を目指しながらも反共的性格の強いものでした。しかし、1971年には東南アジア中立宣言を行うなど、政治的にも団結するようになりました。又、1992年にシンガポールで開かれた首脳会議では、AFTA・アセアン自由貿易協定が合意されました。これはASEAN加盟国内での貿易の関税を引き下げ、貿易の自由化を促進するものです。2003年からは日本もAFTAを含む経済連帯協定の枠組みに署名しています。

ASEAN(東南アジア諸国連合)
1967年、反共的色彩で生まれたASEANですが、冷戦後は東南アジアの団結を示す大型地域機構になりました。