ねらい

PL法(製造物責任法)について、その趣旨、成立に至るまでの消費者団体の運動、社会的背景を理解する。

内容

これは、お年寄りがテレビを見ていたときに火を噴き、火事を起こしたテレビです。鏡台の引き出しに入れてあったヘアスプレー。突然、破裂し、中の液体が部屋中に飛び散りました。これは、コードから出火し火事の原因になったふとん乾燥機です。こうした事故がおきたとき、以前はメーカーに賠償を求めても、裁判によって、メーカー側の過失が認められなければ損害賠償が受けられませんでした。そのため、消費者団体は、欠陥製品による被害から消費者を守るための運動を続けてきました。そして、ようやく、1994年、製造物責任法・PL法が制定されました。この法律によって、消費者は、製品の欠陥によって被害をこうむった時、メーカー側の過失が証明されなくても損害賠償を受けられるようになりました。PL法は、大量消費時代、消費者の権利を守るために作られた法律なのです。

PL法
PL法(製造物責任法)は1994年の制定です。大量消費時代、消費者の権利を守るために作られた法律です。