ねらい

ヨーロッパ諸国が政治、経済的に一体となって行動しようとしている事を知り、国と国との関係を考える。

内容

フランス、ドイツ、スペインなど、様々な国が陸続きにつながっているヨーロッパで1993年に発足したのがEUです。国を超えて人や物が自由に行き来できるように、そして戦争を繰り返さないようにという願いのもと作られました。1967年に6カ国で発足した「EC」ヨーロッパ共同体を前身に、徐々に加盟国を増やし、2018年現在、28カ国が加盟しています。フランスとドイツの国境を流れるライン川。人々はパスポートを見せることなく、互いの国を行き来しています。2002年からは単一通貨、ユーロが導入されました。加盟国同士両替することなく、各国の物価の差が比較できるようになり、消費者の選択の幅が広がりました。しかしユーロを使用しているのは19カ国。独自の経済政策を行いたい国や、自国の経済が他国の経済状況で悪化することを恐れる国があるからです。加盟国内での経済格差の解消が、ユーロ浸透に向けての課題となっています。

EUの通貨と国境
ヨーロッパ諸国では、共通の通貨を作り、国境の検問を廃止するなどの動きが進んでいます。