地球の表面は、海洋と陸地から成り立っています。陸地には、山脈があります。山脈は、陸地同士が衝突した時にできたものです。かつて、ユーラシア大陸と離れていたインド半島は、およそ４千５百万年前に大陸と衝突し、山脈ができたのです。これがヒマラヤ山脈です。地球表面のおよそ３０％を占める陸地は、こうしてできた山脈と、大陸に広がるなだらかな平原の部分からなっています。大陸の周りには造山帯があり、高く険しい山脈がなっています。この造山帯は、大きく２つに分けることができます。ユーラシア大陸のへりに沿って、アルプスからヒマラヤに続くアルプスヒマラヤ造山帯。もう一つは、北アメリカ大陸の西岸から東アジアを通って、ニュージーランドへ続く環太平洋造山帯です。この２つの造山帯のいずれかに、世界の高い山地や火山活動の盛んなところが集中しているのです。一方、火山などのない地域には、大平原が広がり、長大な河川が流れています。