ねらい

サクラの花も、種子植物の特徴をもっていることを知る。

内容

日本全国に見られる桜ソメイヨシノは2つの野生種から生まれたと言われています。1つはオオシマザクラ、もう一つはエドヒガンです。花が咲くと蜜をもとめてメジロやヒヨドリたちが集まり体についた花粉を別の花に運び受粉の手助けをします。しかし受粉してもソメイヨシノの木に実がなっているのを見る事はあまりありません。さくらんぼをたくさん実らせる桜とどこが違うのでしょう。セイヨウミザクラの花が満開。この時期さくらんぼ農家は人工受粉に大忙し。人工授粉には品種の違う桜の花粉を使います。実は桜は別の木から花粉をもらわないと実をつけられないのです。ソメイヨシノはその需要の大きさに応えて一度に大量生産されました。その主な方法は接ぎ木です。接ぎ木に使う穂木はもともとは1本の木ですからすべて同じ遺伝子を持っています。ソメイヨシノに実がならないのは日本全国のほとんどのソメイヨシノが元をたどれば1本の木だからです。

ソメイヨシノに実ができにくい理由-中学
全国のソメイヨシノのほとんどは一本の木から接ぎ木で殖やされたのでどれも元は同じ木で同じ遺伝子を持っている。そため、ソメイヨシノはほとんど実をつけることがない。