ねらい

各地の人口分布から、どのような問題が発生しているか考え、その対策について知る。

内容

1970年代以降、中国山地の山間の村では、住む人がいなくなり放置されている家が目立つようになりました。中国地方では、高度経済成長の時代に村を離れ、都市へと移り住んだ若い人々が多く、村は過疎化していきました。そして現在も、広島県の山間部や島では過疎化が進んでいます。1960年代から75年にかけて人口がおよそ30%も減り、廃村状態に追い込まれた集落も少なくありません。過疎となった村では、住民の高齢化に加え村落としての機能も失われてしまうため、人々の生活が困難になっていきます。また、バスなど交通の便が悪くなり孤立化が進む傾向にあります。現在、人口が2千人程の庄原市総領町では、毎年正月に広島市で日本一と云われる臼と杵を使った餅つきを行なうなど、地域をアピールし過疎を防ぐ取り組みを続けています。

広島県の過疎地
広島県を始め、中国地方の山間部は人口の減少が激しく、過疎が問題となっています。