ねらい

モンテスキューが「法の精神」で説いた司法、立法、行政の三権の分立は近代憲法に影響を与えたことを理解する。

内容

ワインの産地フランスのボルドー地方。政治思想家のモンテスキューは1689年、ボルドー地方の貴族の息子として生まれました。父や叔父の後を継ぎ、ボルドー高等法学院に地位を得たモンテスキューは、パリの社交界やサロンに出入りし、啓蒙思想家たちと親交を深めました。また、39歳からおよそ3年間、ローマやロンドンなどを回り、歴史や政治体制を学びました。「人間は生まれながらにして基本的人権を持っている。」と説いたイギリスの哲学者・ロックの影響をうけたとも言われています。モンテスキューの代表作、「法の精神」この本でモンテスキューは「権力を分割しない統治では、政治の自由が保障されない。」として司法権、立法権、行政権を独立させなければならないと述べています。国王が絶対的な権力を握っていた時代に三権分立を説いたのです。三権分立の理論は、アメリカ合衆国の憲法を始め、近代の憲法理論に強い影響を与えています。

モンテスキュー
今日、民主的政治の基本原理となっている三権分立の考え方を説いたのはフランスのモンテスキューでした。