ねらい

干拓がどのような影響をもたらしているのか考える。

内容

長崎県を始めとし、4県にまたがる広さ、およそ1万700平方キロメートルの有明海。有明海は干満の差が大きく、その差は最大で6メートル。潮が引くと広大な干潟が現れます。干潟の泥には、たくさんの酸素が供給され、微生物や魚介類など様々な生きものを育くみ、豊かな生態系をつくり出しています。ここでは古くから独特の漁が行われてきました。潟スキーを使ったムツゴロウの漁です。これは手押し網漁といわれる漁法です。こうした漁法が、今も行なわれているのです。また有明海は日本一のノリの生産地としても知られています。1997年、干拓地造成のための大規模な汐留め工事が始められました。水門が閉ざされた結果、諫早湾の広大な干潟が干上がりました。このため多くの漁業者が仕事を失いました。生態系も変化しつつあるといわれます。

長崎県の有明海干拓
多くの生き物が住む有明海では、大規模な干拓が行われ、自然環境が大きく変わってきています。