ねらい

砂漠化の現状、原因、背景、対策などを総合的に考察する。NGOの役割も考える。南北問題としても理解する。

内容

今、世界各地で砂漠化が進んでいます。今まで植物に覆われていた土地が砂漠化することで、緑が失われてしまっているのです。1991年にUNEP・国連環境計画が発表したデータによると、砂漠化がすすんでいる地域は、地球の全陸地面積の4分の1に及び、およそ9億人が影響を受けているということです。砂漠化の原因としては、旱魃など自然的な原因の他、過度の放牧や農耕、薪の採取、不適切な灌漑による塩分の集積などがあげられています。その背景にあるのは貧困、人口増加、無理な農耕や開発などです。こうした砂漠化を防ごうと、1994年国連で砂漠化対処条約が採択されました。砂漠化の影響を受ける国が緑化や灌漑事業などの計画を立て、先進国がその実施に当たって資金や技術を援助するというものです。中国などでは防砂林を植えて砂嵐を防ぎ、砂漠を畑に変える試みが始まっています。また、世界各国のNGOも植林運動などを積極的に進めています。

砂漠化
今日の環境問題の一つが砂漠化です。過度の放牧や農耕などが原因です。背景には貧困、人口増があります。