ねらい

各地方の自然的な特色について知り、それがどんな文化を生み出しているかに関心を持つ。

内容

岩手県を北から南に流れる北上川。北上川流域は、平地の広がる地域で、流域には北上市、花巻市、盛岡市などの都市が栄えています。この地域は、古くから農業が盛んで、北上川流域の平地では、水田による稲作地域が広がっています。そして、その西側や東側は畑作地域となっています。ホウレン草やレタスなどの野菜のほか、リンドウなどの花き栽培が盛んです。この流域は古くから交通の幹線が通っていますが、1978年には東北自動車道が首都圏から盛岡まで開通したため、新鮮な野菜や花が東京方面に出荷できるようになりました。また、自動車道の周辺には様々な製造業が進出してきています。上流に位置する盛岡市は、秋には市内を流れる中津川に鮭の遡上(そじょう)が見られます。また冬には北上川に白鳥が見られるほか、絶滅が危惧されているイヌワシの生息地が確認されるなど、全国の県庁所在地の中でも良好な自然環境に恵まれている数少ない都市です。

岩手県の地域(北上川流域)
岩手県の北上川流域の平野部の様子です。