ねらい

世界各地の紛争等で祖国を脱出する難民はあとを絶たない。それを保護するUNHCRの役割を考える。

内容

冷戦終結後、世界中で噴出した民族対立や内戦によって、大勢の難民が生まれました。イラクのクウェート侵攻に端を発した湾岸戦争。その裏でもう一つの国際問題が発生しました。難民の問題です。イラクのフセイン政権から長く迫害されてきたクルド人は多国籍軍の突入を機に武装蜂起します。しかし、イラク軍の反撃にあって敗退、180万人に上る難民となって国境に押し寄せたのです。アフリカ・ソマリアでも1988年から4年間、激しい内戦が続き、大勢の難民が生まれました。スイス・ジュネーブに本部を置く国連難民高等弁務官事務所・UNHCRは第二次世界大戦で生まれたヨーロッパの難民を救うために作られました。以来、祖国を追われた難民が生き抜けるよう様々な保護を与え、受入国を探し、故郷に戻れるよう支援を続けています。

難民
近年はクルド難民やソマリア難民が知られています。今、世界の難民は920万人。UNHCRが救済しています。