ねらい

人工化学物質であるフロンによる「オゾンホール」発生のメカニズムと、それに伴う深刻な問題点を理解する。

内容

地上10キロメートルから50キロメートルの成層圏には、オゾン濃度の高い層があります。これをオゾン層といいます。オゾン層は、生物にとって有害な紫外線を吸収し地上の生物を守っています。ところが、1985年、このオゾン層が南極の上空で、広い範囲にわたって薄くなっていることが発見されました。薄い部分は「オゾンホール」と名づけられました。何故、オゾン層が薄くなってしまったのでしょうか。オゾン層破壊の原因は、スプレーや半導体の清浄、冷蔵庫などに使われていたフロンです。人工的な化学物質のフロンは、使用後、成層圏まであがり、オゾン層にぶつかると化学反応を起こして、オゾン層を破壊してしまうのです。オゾン層が薄くなると、太陽からの有害な紫外線がより多く、地球に降り注ぎます。

オゾン層
1985年、地球上の生物を紫外線から守るオゾン層の一部が薄くなっているのが発見されました。フロンが原因です。