ねらい

農林水産業の役割を学び、食糧自給や環境保全の問題と関わることを理解する。「産業構造」もあわせ参照。

内容

日本の農林水産業は工業を中心とした高度経済成長の過程で大きく変化しました。農業を例にとると、1960年代から大型機械が取り入れられて近代化が進み、生産性が向上しました。それによって余った労働力が「出稼ぎ」という形で都会の工業地帯に流れるようになりました。専業農家が減り、農業就労者が減少して高齢化が進みました。そして、過疎や後継者不足が大きな社会問題になっています。これはおもな国の穀物自給率を表したものです。ほとんどの国が穀物を自給しているのに対し、日本はわずか26.8%。大部分を輸入に頼っています。林業や水産業の分野でも同じようなことがおきています。水産物も1980年代の後半から国内生産量が減り始め、ついに輸入量が生産量を上回ってしまいました。

農林水産業
産業構造の変化で国内の農林水産業の比率は縮小しました。しかし食糧、環境に関わる重要な役割を担っています。