ねらい

財力を持った町民たちによって、新しい文化が生み出された事を知る。

内容

18世紀、江戸を中心とした町人文化が盛んになりました。当時の年号をとって「化政文化」と呼ばれています。十返舎一九は、「東海道中膝栗毛」で、旅先での滑稽な出来事を描いて人気を得ました。政治や社会を皮肉ったり、しゃれによって風刺したりといった批判的精神が、化政文化の特徴です。川柳や狂歌も、流行りました。柄井川柳らによってまとめられた「誹風柳多留(はいふうやなぎだる)」には、「孝行のしたい時分に親はなし」といった句などが紹介されました。絵画では、浮世絵が広く庶民に好まれました。喜多川歌麿は、繊細で優美な描線を特徴とし、女性美を追求した美人画を数多く描きました。東洲斎写楽は、1年足らずの間に140点もの作品を残し、その後消息を絶った謎の浮世絵師です。

化政文化
江戸時代後期の町人文化の様子です。