ねらい

世界遺産サンギラン初期人類遺跡で発見された貴重な頭骨について知る

内容

インドネシア、ジャワ島の静かな農村地帯。世界遺産のサンギラン初期人類遺跡があります。このあたりはかつては海でした。その後、20万年前に土地の隆起が起こったため、50万年から80万年前の地層があらわれ、たくさんの化石が発見されてきました。地元の人たちも農作業の合間に発掘にあたりました。そして1969年、農夫のトゥキミンさんも貴重なジャワ原人の化石を発見したのです。発見した頭骨は、サンギラン17号と名付けられました。鉄製の農具が当たったため、上の部分が破損したものの、ジャワ原人の化石の中では最も保存がよく、顔面の形状がよくわかります。脳の容量は、チンパンジーの2倍、現代人の3分の2に当たることも解明されました。また頭骨の形から言葉を話せたと考えられています。

世界遺産 サンギラン初期人類遺跡(インドネシア・ジャワ島)
世界遺産サンギラン初期人類遺跡と、そこで発見された貴重な初期人類の頭骨を説明する