あらすじ一覧

オープニング

(オープニングタイトル)

scene 01植物の根、茎、葉のはたらきは

私たちのまわりにある、植物。植物の根、茎、葉は、それぞれどんな働きをしているのでしょうか。

scene 02おしべとめしべ

花の中には、おしべとめしべがあります。めしべの根元には、ふくらんだ部分、子房(しぼう)があります。中には、たくさんの小さな粒、胚珠(はいしゅ)があります。おしべの先端のふくらみには花粉が入っています。花の中に入ったハチの背中に花粉がつきました。おしべに当たってついたのです。そのハチが別の花を訪れると、めしべに花粉がつきます。

scene 03精細胞と卵細胞

めしべの先についた花粉。その花粉から伸びる細い管は、花粉管(かふんかん)です。花粉管は、めしべの根元、子房にある胚珠をめざします。花粉管を特別な方法で見ると、明るい緑に見える点が2つあります。精細胞(せいさいぼう)です。花粉管が胚珠に着きました。胚珠には卵細胞(らんさいぼう)があります。精細胞が胚珠の中に流れ込みます。こうして、卵細胞は精細胞と受精し、受精卵となります。花は、子孫を残す生殖器官としての役割を担っているのです。

scene 04葉の表側の細胞にある葉緑体

植物の葉の表と裏を比べてみると、見た目がちょっと違います。葉の断面を顕微鏡で見ると、表側には緑色の細胞がぎっしりと並んでいます。一方、裏側は、細胞と細胞のあいだにすきまが多く見えます。葉の表側に並んだ細胞を拡大して見ると、中には、小さな緑の粒がたくさんあります。葉緑体(ようりょくたい)です。

scene 05葉緑体のはたらき

日光を当てた葉と、一日中当たらないようにした葉。葉の緑色を抜いてヨウ素液に浸すと、光を当てたほうだけが紫色に染まりました。でんぷんができたのです。このでんぷんは、細胞の中にある葉緑体で作られます。そのはたらきを、光合成といいます。葉緑体では、水と二酸化炭素を原料とし、光のエネルギーを使ってでんぷんなどの養分を作るのです。このとき、酸素も発生します。葉には、葉緑体に日光が当たると、でんぷんなどの養分を作るはたらきがあるのです。

scene 06気孔や葉脈のはたらき

葉の裏を顕微鏡で見ると、いたるところに唇のような形をした細胞があります。2つの細胞のすきまが、気孔(きこう)。この気孔から、光合成の材料となる二酸化炭素を取り込みます。気孔から取り入れられた二酸化炭素は葉緑体に入ります。また、葉には、一面に張り巡らされたすじのようなもの、葉脈(ようみゃく)があります。葉のすべての細胞に、水や養分を運ぶ管です。光合成の材料となる水は、根から吸い上げられ、葉脈の中の管を通り、葉緑体へ届けられます。

scene 07葉の呼吸と光合成

葉は、日光が当たらない夜は休んでいるのでしょうか。実は、気孔から酸素を取り込み、二酸化炭素を出しています。呼吸をしているのです。葉は一日中呼吸を行っていますが、日光が当たる昼は光合成を行い、呼吸が目立たなくなっています。葉には、二酸化炭素や酸素などを出し入れするはたらきがあるのです。

scene 08水や養分を取り込む根毛

土の中に張り巡らされていく根。根は、植物のからだを支えます。よく見ると、根から細い毛のようなものが出ています。根毛(こんもう)です。根毛は、土の粒と粒のあいだまで入り込みます。この根毛から、水と養分を取り込んでいるのです。取り込まれた水は、根の中にある管に集まり、茎に送られます。根毛があることで、根が土に接する面積が増え、たくさんの水や養分を吸い上げることができるのです。

scene 09根から吸った水が通っていく

葉と根をつないでいる茎にはどんなはたらきがあるのでしょう。水の代わりに、色水を根に吸わせます。茎を切って断面を見ると、色のついたところがあります。ここを色水が通ったのです。茎を縦に切った断面を見ると、色水の通ったところがはっきりとわかります。根から吸った色水は、葉にまで来ています。葉と根をつないでいる茎にはどんなはたらきがあるのでしょう。水の代わりに、色水を根に吸わせます。茎を切って断面を見ると、色のついたところがあります。ここを色水が通ったのです。茎を縦に切った断面を見ると、色水の通ったところがはっきりとわかります。根から吸った色水は、葉にまで来ています。

scene 10茎は水や養分をからだ全体に送る通り道

根、茎、葉がどのようにつながっているのか見ていきましょう。葉から、水が水蒸気となって出ていきます。その水は根から吸い上げられます。茎は、根から葉へ行く水の通り道になっています。一方、葉で作られたでんぷんなどの養分は、水に溶ける物質になってから、茎を通ってからだ全体の細胞に運ばれます。茎は、根から吸収された水や、光合成で作られた養分などをからだ全体に送る通り道なのです。