あらすじ一覧

オープニング

観察(かんさつ)し、仮説(かせつ)を立て、実験(じっけん)をし、考察(こうさつ)する。科学の考え方を学べ。『考えるカラス』。(オープニングタイトル)

scene 01考える観察「紙の輪っか」

まずは、“考える観察(かんさつ)”から。紙で輪(わ)を作って、はさみで真ん中を切ると、2個(こ)に分かれます。今日は、これを観察します。今度は、紙を半回転ひねってくっつけます。これの真ん中をはさみで切っていくと、ねじれていますが、1個の大きい輪になりました。次は、半回転ひねって、もう半回転。合計1回転ひねってくっつけ、切ってみます。すると、2個の輪になりました。つながっていますが、輪の数は2個です。なぜ輪の数は1個だったり2個だったりするのでしょうか。

scene 02紙の両わきを色でぬり分けて観察

紙の両わきを色でぬり分けて観察(かんさつ)します。半回転ひねりの場合、紙の帯(おび)のはしを赤いところからたどっていくと、赤は青につながっていて、ぐるっとまわって赤につながってもとの位置(いち)にもどってきます。ということは、帯の両わきの赤と青の線は1本でつながっている? それではさみで真ん中を切っていくと一つの輪(わ)になるのでしょうか。1回転ひねったときはどうなっていたのかというと、赤は赤どうしつながっていて、青は青どうしつながっています。はさみで真ん中を切ると、赤と青の二つの輪になります。

scene 033本の線を引いて線のあいだを切ると?

では、こういう場合はどうでしょう。紙の帯(おび)の両わきに赤と黄色、そして真ん中に青の3本の線を引いて、半回転ひねってくっつけます。そして、線のあいだの白い部分をはさみで切ると、輪(わ)はいくつできるでしょう? つなぎ目を見ると、赤は黄色に、黄色は赤につながっています。青は、青だけでつながっています。白い部分を切ってみると…。考える観察(かんさつ)。

scene 04デデニオン「鉄のカギ」

三人が歩いていくと、男の人が池のそばで困っている様子。聞けば、池にカギを落としてしまって家に入れないのです。考えこむ三人。一人がいいアイデアを思いつきました。つりざおの先に磁石(じしゃく)をつけ、池にたらして鉄のカギをつり上げようというのです。男の人が物置(ものおき)からつりざおと磁石を持ってきました。さっそく磁石をつけて池にたらすと、「カチャッ」と磁石にカギのくっつく音が。引き上げてみると磁石に魚がくっついています。ふしぎに思っていると、「プッ」と魚がカギをはきだしました。

scene 05考える練習「糸巻き」

今日は、糸巻(ま)きを使った問題です。机(つくえ)の上に糸巻きをおきます。少し糸が出ています。ここからが問題。この糸を、水平に引っぱります。糸巻きはどう動くのでしょうか。1.うしろ向きに回転して手からはなれる。2.前向きに回転して引っぱった手に近づく。3.その場で空回りして動かない。答えは最後(さいご)に…。

scene 06考える練習~解答編

考える練習「糸巻(ま)き」の答えです。1.手からはなれる。2.手に近づく。3.その場で空回りして動かない。やってみると…、糸巻きは引っぱった手の方向に転がってきます。答えは「2」でした。今度は小さな糸巻きでやってみます。糸を引っぱるとやっぱり手の方向に転がってきました。どうしてこうなるのでしょう。それは、この糸巻きの…。ここから先は、自分で考えよう。これからはみんなが、考えるカラス。