あらすじ一覧

オープニング

観察(かんさつ)し、仮説(かせつ)を立て、実験(じっけん)をし、考察(こうさつ)する。科学の考え方を学べ。『考えるカラス』。(オープニングタイトル)

scene 01考える観察「10円玉を落とす」

まずは、“考える観察(かんさつ)”から。今日は、コインを使ったふしぎな現象(げんしょう)を観察します。1円玉を10円玉2枚(まい)ではさんで、つまんで持ち上げます。そして、いちばん上の10円はのこしたまま、下の2枚を落とします。上が1円、下が10円。この2枚を落とすと、1円が下になりました。とちゅうで引っくり返ったのでしょうか。もう一度やってみます。すると、また1円が下になりました。やはり、引っくり返っています。

scene 02下に10円玉を1枚ふやすと

べつの組み合わせもやってみます。下に10円玉を1枚(まい)ふやします。また、いちばん上の10円はのこし、下の3枚を落とします。すると、3枚まとめて引っくり返って1円玉はいちばん下になるのでしょうか。やってみると、1円玉が真ん中になって落ちました。もう一度やってみても同じです。紙に整理してみます。最初(さいしょ)は、「1円・10円」が、「10円・1円」になりました。次に、下に10円を足すと、「1円・10円・10円」が、「10円・1円・10円」になりました。よくわかりません。

scene 03規則性が見えてきた

もっとべつの組み合わせではどうなるのでしょう。今度は、1円を真ん中にして落としてみます。やってみると、「10円・10円・1円」と、1円がいちばん下になりました。これも紙に書きます。紙にまとめた結果(けっか)を見ていると、規則性(きそくせい)が見えてきました。「上が1円、下が10円」のところが、引っくり返って「上が10円、下が1円」になっているようです。ということは、10円玉の下に「1円・10円・1円・10円」という組み合わせではどうなるのでしょうか。考える観察(かんさつ)。

scene 04今日のはっけん「じめんの穴」

「♪だれかに言うほどでもなく だけどちょっとだれかに言いたい 今日のはっけん。街路樹(がいろじゅ)の根元ふと見れば なにやらいっぱい穴(あな)がある この穴なんだ?♪」。市原君はこのあと、あるものを見つけて穴の意味がわかりました。さて、何を見つけたのでしょうか。「♪なっとくした 今日のはっけん あしたもまた なにかあるだろ♪」。

scene 05考える練習「磁石の振り子」

今日は、振(ふ)り子を使った問題です。この振り子は特別(とくべつ)で、先のおもりがとても強い磁石(じしゃく)です。クリップを近づけるとたくさんくっつきます。でも、用意したアルミニウムの板はくっつきません。アルミには磁石はくっつかないのです。ここからが問題。アルミニウムの板をおき、磁石の振り子が板の上を通るようにふると、振り子はどのようにゆれるのでしょうか。1.おそくなりすぐ止まる。2.加速(かそく)してなかなか止まらない。3.かわらない。答えは最後(さいご)に…。

scene 06考える練習~解答編

考える練習「磁石(じしゃく)の振(ふ)り子」の答えです。アルミニウムの板をおき、その上で磁石の振り子をふるとどうなるとどうなるという問題。やってみると…、振り子はすぐに止まってしまいました。答えは「1.おそくなりすぐ止まる」でした。アルミは磁石にくっつかないはずなのに、どうしてそうなるのでしょうか。それは、磁石とアルミニウムの性質(せいしつ)が関係(かんけい)しています。アルミは磁石にくっつきませんが、電気は通します。磁石が電気を通…。ここから先は、自分で考えよう。これからはみんなが、考えるカラス。