あらすじ一覧

オープニング

観察(かんさつ)し、仮説(かせつ)を立て、実験(じっけん)をし、考察(こうさつ)する。科学の考え方を学べ。『考えるカラス』。(オープニングタイトル)

scene 01考える観察「水槽のしま模様」

まずは、“考える観察(かんさつ)”から。水槽(すいそう)の底(そこ)にしかれた砂(すな)。よく見ると、しましまになっています。三つの色に分かれて、地層(ちそう)みたいです。なぜ色が分かれているのでしょう。次の朝見ると、しまがなくなって砂が一色になっています。どういうことなのでしょうか。さらに時間をおいてみます。夜に見ると、また三色に分かれています。夜になると出てくるものなのでしょうか。

scene 02表面の砂を動かすと

ためしに、砂(すな)をいじってみます。表面の砂を動かすと、下の層(そう)もいっしょに動きます。砂をもり上げると、下の層ももり上がります。なぜこうなるのでしょう。しばらく観察(かんさつ)してみます。ヤドカリが砂の上を歩いてきました。すると、ヤドカリの下に何か見えます。何か影(かげ)のようなものが下の層に写っています。これは、影なのでしょうか。

scene 03ライトが関係している?

ピンセットでもためしてみます。ピンセットを水の中にしずめていくと、やはり、砂(すな)の層(そう)に影(かげ)のようなものが写ります。影、ということは、この水槽(すいそう)をてらしているライトが関係(かんけい)しているのでしょうか。ライトを消してみると、しまが消えました。ライトを動かしてみると、しまが動きました。やはり、ライトでできる影がしましまの正体のようです。

scene 04なぜ内がわの砂の層に影が?

でも、よく考えるとちょっとへんです。ライトが水槽(すいそう)のすぐ内がわにあるピンセットをてらしているとき、影(かげ)は外の机(つくえ)の上だけに出るはずです。なのに、なぜ水槽の内がわの砂(すな)の層(そう)に影ができているのでしょう。考える観察(かんさつ)。

scene 05デデニオン「なぞの足あと」

三人が歩いていくと、水たまりがありました。水たまりを通ると足あとがのこります。さらに行くと、もっと大きな水たまりがありました。水たまりから足あとがつづいています。何かをひきずったような一本のあとをはさんで、両がわに足あと。この“なぞの足あと”は何でしょう。ここで仮説(かせつ)。「恐竜(きょうりゅう)が歩いたあと」。もう一つ仮説。「へびをマングースがおいかけていった」。するとそこへ、手おし車をおしたおじさんがやってきました。おじさんが水たまりを通ってついた足あとは…。

scene 06考える練習「斜面を転がる玉」

今日は、三角形の台と鉄の玉を使った問題です。三角形の台は、はかりの上にのっています。台の斜面(しゃめん)にはレールがついています。レールの上のはしにはテープがついていて、玉がはりつき、とまります。そこに玉をのせると、200gちょうど。鉄の玉と台を合わせた重さです。ここからが問題。しばらくすると、玉がテープから自然(しぜん)にはがれ、転がり始めます。玉が斜面を転がっているあいだ、はかりがしめす数字はどうなるのでしょうか。1.200gより重くなる。2.200gのまま。3.200gより軽くなる。答えは最後(さいご)に…。

scene 07考える練習~解答編

考える練習「斜面(しゃめん)を転がる玉」の答えです。玉が転がると装置(そうち)全体の重さは? 1.重くなる。2.200gのまま。3.軽くなる。玉をテープにつけて手をはなし、テープから自然(しぜん)にはがれて玉が転がるのを待ちます。しばらくして玉が転がり、はかりの数字を見ると…「3.軽くなる」でした。どうしてでしょう。テープでとめられているとき、玉の重さは全部、台にかかっています。でも、玉が転がっているあいだは…。ここから先は、自分で考えよう。これからはみんなが、考えるカラス。