あらすじ一覧

オープニング

観察(かんさつ)し、仮説(かせつ)を立て、実験(じっけん)をし、考察(こうさつ)する。科学の考え方を学べ。『考えるカラス』。(オープニングタイトル)

scene 01考える観察「カメの甲羅」

まずは、“考える観察(かんさつ)”から。うちでかっているリクガメ。昔は小さかったのに、今はずいぶん大きくなりました。同じ銀色の皿でえさを食べているところを昔の写真とくらべると、かなり大きくなったことがわかります。しかし、このかたい甲羅(こうら)は、どのようにして大きくなったのでしょう。甲羅全体がそのまま大きくなったのか。それとも、外がわに甲羅をふやして大きくなったのか。

scene 02全体がそのまま大きくなった?

ふちの甲羅(こうら)の枚数(まいすう)を横から数えてみます。昔は、11。今は、11。ふえていません。真ん中の甲羅も数えてみます。子どものときは、13。今は、13。こっちもふえていません。では、全体がそのまま大きくなったのでしょうか。

scene 03すじがふえて甲羅が大きくなった?

ためしに、小さいころの写真を今の大きさに、そのまま拡大(かくだい)コピーしてみます。今のカメとくらべると、にていますがちょっとちがいます。今のほうが、黒いところがふえています。この黒いところをよく見ると、細いすじがたくさん見えます。子どものときのカメはすじのようなものはあまりありません。もしかして、このすじがふえて甲羅(こうら)が大きくなったのでしょうか。

scene 04すじの真ん中の核の部分は

もし、そうやって大きくなったのだとすれば、すじの真ん中の核(かく)の部分は今も昔もかわっていないということです。では、今のカメの実物大の写真から、核(かく)の部分を切り取って集めれば、子どものころのカメが再現(さいげん)できるのでしょうか。銀色の皿にのせて昔の写真とくらべると、ほとんど同じ大きさになりました。考える観察(かんさつ)。

scene 05デデニオン「氷上の穴」

三人が氷の上を歩いていくと、氷に穴(あな)があいていました。穴から向こうに、氷がわれた細い水路のようなものができています。これは何でしょう。ここで仮説(かせつ)。シャチが背(せ)びれを出したままこの穴まで泳いできた。もう一つ仮説。ハンマー投げのハンマーが落ちて氷がわれてできた形。さらに仮説。潜水艦(せんすいかん)が潜望鏡(せんぼうきょう)を出したままやってくる水路。するとそこへ、長いぼうを細い水路にさしたままおじさんがやってきて…。

scene 06考える練習「筒と水」

今日は、長い筒(つつ)を使った問題です。この筒、かたほうにゴムで栓(せん)がしてあります。反対がわは開いています。ここに、水を入れます。そして、からっぼのビンを中に入れていきます。ビンは口にぎりぎり入る大きさです。入れると、うきました。ここからが問題。この筒をこのままひっくり返して、開いている口を下に向けます。すると、中のビンはどうなるのでしょうか。1.水といっしょに落ちる。2.筒の中を上がる。3.そこにとどまったまま。答えは最後(さいご)に…。

scene 07今日のはっけん「甘栗のなぞ」

♪だれかに言うほどでもなく 針(はり)のあたまくらいに小さな 今日のはっけん。ひさびさにたべる甘栗(あまぐり) なんだこれ? やけにぺったんこ ほかのはぷっくりしてる こっち側(がわ)はぺったんこ たいらなとこあわせてみる そうか もしかして こうしてイガの中でくっついてたのか かたちには理由(わけ)があるんだな。なんてことない 今日のはっけん♪

scene 08考える練習~解答編

考える練習「筒(つつ)と水」の答えです。ひっくり返すとビンはどうなる? 1.落ちる。2.上がる。3.そのまま。実際(じっさい)にやってみます。筒をひっくり返すと、ビンは筒の中を上がっていきました。答えは、「2.筒の中を上がる」でした。どうしてそうなるのでしょうか。水は小さなビンのまわりを流れ落ちますが、流れ落ちる水にじゃまされて、空気は…。ここから先は、自分で考えよう。これからはみんなが、考えるカラス。