あらすじ一覧

オープニング

観察(かんさつ)し、仮説(かせつ)を立て、実験(じっけん)をし、考察(こうさつ)する。科学の考え方を学べ。『考えるカラス』。(オープニングタイトル)

scene 01考える観察「新幹線」

まずは、“考える観察(かんさつ)”から。新幹線(しんかんせん)が走っていました。携帯(けいたい)電話のカメラでとってみます。通過(つうか)する新幹線を、横からうまくとれました。けれど、写真を見ると何か変(へん)です。窓(まど)がうしろにかたむいて写っています。ドアも、ななめです。なぜなのか。今日はこれを観察してみます。

scene 02携帯電話の向きを上下逆にしてとると

ためしに、携帯(けいたい)電話の向きを上下逆(ぎゃく)にしてとってみます。また、窓(まど)やドアがななめになっています。でも、さっきと何かちがいます。さっきとは、窓のかたむきが逆でした。さっきとったのは右にかたむいていますが、今とったのは、左にかたむいています。携帯電話の向きで、かたむく向きがかわるのでしょうか。

scene 03携帯電話をたてにしてとると

では、携帯(けいたい)電話をたてにしてとると、どうなるのでしょう。窓(まど)はまっすぐになりました。かたむいていません。しかし、何か変(へん)です。さっきの写真とくらべると、窓の横はばがのびています。たてでとってもゆがんで写るのでしょうか。

scene 04携帯電話を上下引っくり返してとってみる

今度は、携帯(けいたい)電話を上下引っくり返してとってみます。どう写るのでしょうか。とってみると…、ちぢみました。さっきより、窓(まど)の横はばが明らかに短くなっています。なぜ携帯電話の向きをかえるだけで、窓の形がこんなにかわるのでしょうか。考える観察(かんさつ)。

scene 05デデニオン「鉄のカギ」

三人が歩いていくと、男の人が池のそばでこまっている様子。聞けば、池にカギを落としてしまって家に入れないのです。考えこむ三人。一人がいいアイデアを思いつきました。つりざおの先に磁石(じしゃく)をつけ、池にたらして鉄のカギをつり上げようというのです。男の人が物置(ものおき)からつりざおと磁石を持ってきました。さっそく磁石をつけて池にたらすと、「カチャッ」と磁石にカギのくっつく音が。引き上げてみると磁石に魚がくっついています。ふしぎに思っていると、「プッ」と魚がカギをはきだしました。

scene 06考える練習「ドライヤーと風船」

今日は、風船とドライヤーを使った問題です。ドライヤーのスイッチを入れてつめたい風が出るようにします。ドライヤーを持ち、その上に風船を持ってきて手をはなすと、うかびます。あいだに手を入れると、ちょっと落ちます。下の風でういているようです。ここで問題。ドライヤーのスイッチを入れて、風船をうかべます。そのままドライヤーをななめにかたむけると、風船はどうなるのでしょうか。1.空中にうかんだまま。2.下に落ちる。3.風でとんでいく。答えは最後(さいご)に…。

scene 07考える練習~解答編

考える練習「ドライヤーと風船」の答えです。ドライヤーの風の上に風船をうかせ、ドライヤーをかたむけると風船はどうなる? 実際(じっさい)にやってみると…、答えは、「1.うかんだまま」でした。どうしてそうなるのでしょう。ドライヤーのかたむきを大きくしていくと、やがて風船は落ちました。風船は、ドライヤーから出る速い空気の流れにつつまれています。流れが速いほど、圧力(あつりょく)はひくくなり…。ここから先は、自分で考えよう。これからはみんなが、考えるカラス。