あらすじ一覧

“おいしいもの”はどうやって作るんだ?

scene 01おいしいぶどうはどこで作っている?

ハジメとズビがぶどうを食べています。思わず「うまーい!」とさけぶ二人。「オイラ、こんなおいしいもの食べたの、はじめてだぁ!」とズビ。「こんなにおいしいぶどう、どこで作ってるんだ?」と聞くと、「これは、民奈野市で作られたぶどうだよ。」とハジメが言いました。「ほかにも、民奈野市ではいろいろな野菜(やさい)やくだものを作ってるんだ。」 それを聞いて、「コノマチではいろんな食べものを作っているんだなぁ。ハジメ、このおいしいぶどうをどうやって作っているのか、オイラ、調べてみたいぞ!」と、ズビはぶどうを持ってとんでいきます。あわててあとを追いかけるハジメ。

scene 02山の斜面のぶどう畑

二人が向かったのは、民奈野市の北にある、山にかこまれた土地。ぶどう作りがさかんな場所です。山の斜面(しゃめん)にそって、ぶどう畑が広がっています。ぶどう農家の三森(みつもり)さんにお話をうかがいました。ぶどう作り20年のベテランで、この地域(ちいき)に30か所の畑を持ち、200本以上(いじょう)のぶどうの木を育てています。そのたくさんの木を、7人の従業員(じゅうぎょういん)と管理(かんり)しているそうです。おいしそうなぶどうがいっぱい。三森さんがくれたぶどうを食べて、「あま~い!」とハジメ。「なんでこの場所ではこんなにおいしいぶどうができるんだ?」とズビ。

scene 03おいしいぶどうができるわけ

すると三森さんが、「ここは、ぶどうにとっていいじょうけんがそろっているからだよ。」と言いました。このあたりのぶどう畑は南向きに広がっています。だから太陽の光をいっぱいあびることができます。また、斜面(しゃめん)になっているので、雨がふったとき、水が木の下にたまらず下へ流れていきます。そして、えだや葉っぱが多くなりすぎないようにして、山からの風通しをよくしています。水がたまって風通しが悪いと、ぶどうが病気になってしまうことがあるのです。さらに、ここは標高(ひょうこう)が高く、昼と夜の気温の差(さ)が大きい。すると、ぶどうがどんどんあまくなるのだそうです。

scene 04ひとふさずつしゅうかく

三森さんが、「今はしゅうかくの時期で、いちばんいそがしい時期なんだよ。ちょっと手つだってもらおうか。」と言いました。「よーし。おいしいぶどうをいただいたお礼に、しゅうかくを手つだうぞ!」とはりきるハジメ。はさみで、ぶどうをひとふさずつ切っていきます。「おわった!」とハジメ。「はい、ごくろうさまでした。」と三森さん。ところが、「じゃあ、次の畑に行きましょうか。」と三森さんが言ったので、「えーっ。次もあるんですか。」とハジメはがっくり。三森さんの畑では、毎朝およそ600ふさのぶどうをしゅうかくしているそうです。「こりゃ、たいへんだぁ…」

scene 05土作り、木の手入れ、芽の手入れ、つぶぬき

「いやあ、とった、とった。」とまんぞくそうなハジメ。「ぶどうを育てるのには、一年かかってるんだよ。」と三森さんが言いました。「ぶどうって、木を植えたら勝手にできるもんじゃないんですか?」とハジメはびっくり。ぶどう作りは、一年を通して行われます。まずは冬。えいようたっぷりの土を作り、ぶどうを実らせるじょうぶなえだだけをのこす、木の手入れを行います。春になったら芽(め)の手入れをして、6月、もっともたいへんな作業が始まります。“つぶぬき”という作業です。ついたばかりのぶどうの実の数を、あえてへらす作業。こうすると、ひとつぶひとつぶにえいようが行き、あまく大きく育つのです。

scene 06一年間、手間ひまをかけて

そして、つぶぬきによって、成長(せいちょう)したときつぶどうしがぶつかってきずがつくのもふせぐことができます。つぶぬきは、つぶが大きくなる前にすべて終えなければいけません。朝からばんまで、雨がふっても休めない日が1か月もつづくそうです。「ぶどうは一年間、たくさんの手間と時間をかけて作っていたんだなあ。」と感心するズビ。「一つひとつの作業をていねいにすることで、おいしいぶどうを作っているんだよ。一年に一回しかできないので、愛情(あいじょう)をこめて作っています。」(三森さん)とのことでした。

scene 07地元のぶどうを広めるくふう

「ハジメ、あそこで何かやってるぞ!?」とズビ。ぶどう畑に人が集まっています。「ここでは、“ぶどうがり”を楽しんでもらっています。」と三森さん。しゅうかくの時期になると、全国からお客さんが来るそうです。お客さんが長いあいだぶどうを楽しむことができるように、しゅうかく時期のちがういろいろなぶどうを育てています。その数、なんと48しゅるい! さらに、おいしいぶどうをいろいろな形で楽しんでもらいたいと、ジャムやワインなどの加工品(かこうひん)も作って販売(はんばい)していました。「一生けんめい作ったぶどうが、『あー、今年もおいしいね』って言っていただける。これが毎年の楽しみです。」(三森さん)

scene 08土地のとくちょうや気候を生かして

「よーし。わすれないうちにイラストにまとめるぞ!」とハジメ。ズビが「ズビビビーッ」とイラストをかく道具をよびだしました。「ようし、かくぞ~!」 そして…、「できた!」 おいしいぶどうが作られるわけには、土地のとくちょうや気候(きこう)を生かした畑作りがありました。農家の人は、一年を通して手間ひまをかけて育てていました。そして、地元の特産品(とくさんひん)のよさを多くの人につたえるために、いろいろな品種(ひんしゅ)をたくさん作ったり、加工品(かこうひん)を作ったり、くふうをしていました。

scene 09星にいろいろな畑ができた!

「よーし。星に送るぞ!」 ズビがイラストを星に送ります。すると…、星にくだものや野菜(やさい)の畑ができました。「いろんな野菜やくだものを作るぞ!」「作ろう! 作ろう!」と、星の人たちもよろこんでいます。三森さんが、「ごくろうさまでした。」と、しゅうかくしたぶどうをひとカゴ、おみやげにくれました。「うわぁ。ありがとうございます。おみやげまでいただいちゃって。」とお礼を言うハジメ。「早くぶどうを食べよう~!」と、待ち切れずにとんでかえっていくズビ。「ちょっ…、待てよ~!」とあわてて追いかけるハジメでした。