あらすじ一覧

オープニング

オープニングタイトル

scene 01今日のテーマ「伝説」

金色に光るふしぎな竹を見つけた、が~まるちょばのヒロ・ポン。スパッと切ってみると…なんと中から出てきたのは、小さなケッチ! 竹の中から人が出てくるなんて、みんなも知っている、『竹取物語』のおひめ様と同じだね。ということで、今日のテーマは、「伝説(でんせつ)」。

scene 02故事成語「画竜点睛」

「伝説」にまつわる故事成語(こじせいご)、『画竜点睛(がりょうてんせい)』。
今日は学芸会。セイコちゃんのクラスの出し物は「シンデレラ」です。次はいよいよシンデレラがお城(しろ)に行くシーン。舞台のそででは、ミワちゃんとマサキくんが、シンデレラ役のセイコちゃんをチェックしています。「ドレス、よーし!」。「カツラ、よし!」。「王子、よし!」。でも…どこか、おかしい。よく見ると、くつがボロボロ。「ココだ~っ!」。シンデレラにとって、一番大切なガラスのくつをはいて、コレでかんぺき! これぞまさしく、「画竜点睛」。

scene 03「画竜点睛」のはじまり

今からおよそ1500年前、梁(りょう)の時代の中国。絵がうまいとひょうばんの張僧よう(ちょうそうよう)という画家がいた。あるとき張は、お寺の壁に竜(りゅう)をかいて言った。「竜がとび去ってしまうから、瞳(ひとみ)をかくのはやめておこう」。しかし、まわりの人たちは、「絵なんだからとぶわけない!ちゃんと瞳もかいてください!」とお願いした。そこで張は、「どうなっても知らんぞ」と瞳をかきこんだ。「コレでかんぺき!」とよろこぶ人々。ところが、瞳をかいたとたん、絵の竜は本物にへんしんし、空高くとんでいってしまった。

scene 04「睛」と「晴」

『画竜点睛』とは、物事を完成(かんせい)させるために最後(さいご)にくわえる仕上げのこと。また、全体をひき立たせるもっとも肝心(かんじん)な部分のことでもある。ちなみに「点睛」の「睛」とは、瞳(ひとみ)のこと。「晴れる」の「晴」ににているので、まちがえないようにしよう!

scene 05「画竜点睛を欠く」という使い方

「よーし、似顔(にがお)絵をかくぞ!」と、マサキくん。かいた似顔絵をお母さんに見せると、「あら、が~まるちょば! 上手ね。でも…どこか、おかしい」とお母さん。よく見ると、髪(かみ)の毛が真っ黒! 「ココだ~っ!」。髪(かみ)の毛を赤と黄色にぬって、「コレでかんぺき!」。が~まるちょばをかいたのに、髪を黒くぬるなんて、画竜点睛を欠(か)く絵だね。『画竜点睛を欠く』とは、全体的によくできているのに肝心(かんじん)なところが欠けていることをいいます。

scene 06ことわざ「渡る世間に鬼はない」

「伝説」にまつわることわざ、『渡(わた)る世間に鬼(おに)はない』。とってもこまっているのに、だれも手つだってくれなくて「みんな、つめたいな、鬼みたいだな」と思ったことない? でも、助けてくれる人はかならずいる、というのがこのことわざの意味。『渡る世間に鬼はない』という体験したのが、山田ルイ53世とひぐちくんのコンビ・髭男爵(ひげんだんしゃく)。今やみんなが知っている人気者の二人。でも、人気が出るまでには10年もかかりました。

scene 07オーディションに落ちつづける毎日

コンビを組んだ二人は、デビューをめざして、タレント事務所(じむしょ)のオーディションを受けつづけます。しかし「必要(ひつよう)ない。おもしろくない」と、だれも髭男爵を事務所に入れようとしません。まわりが鬼(おに)だらけに見えていたそうです。そんななか、一人の先輩(せんぱい)芸人が「入れようよ、がんばってるし!」と言ってくれ、ようやく今の事務所に入ることができました。一年近くオーディションに落ちつづけていた二人を見出してくれた人がいたのです。二人は、「渡る世間に鬼はない」と実感したそうです。

scene 08気にかけてくれる人がいた!

ようやく舞台(ぶたい)に立った髭男爵ですが、まったくウケません。お客さんが鬼(おに)に見えたこともありました。「だれもぼくらのことなんか見ていない」となげやりになっていたとき、あるライブでおべんとうのさしいれが! 先輩(せんぱい)芸人のファンからでした。手紙には「いつもがんばっているのを見ているので、コレでおなかをみたしてください」と。くじけそうなときにふれた、人のあたたかさ。まさに「渡る世間に鬼はない」。「一生けんめいがんばっていると仏(ほとけ)のような人に出会えたりする。がんばることが大事」。

scene 09「鬼」のことわざ仲間

(1)『鬼(おに)に金棒(かなぼう)』――ただでさえ強い鬼に金棒を持たせると、もっと強くなる。強いものがさらに強さをくわえる、という意味のことわざ。
(2)『来年のことを言えば鬼が笑(わら)う』――明日何が起こるかさえわからないのに、来年のことなどわかるはずもない。将来(しょうらい)のことをあれこれ言ってもはじまらない、という意味のことわざ。

scene 10短歌

「秋来ぬと 目にはさやかにみえねども 風の音にぞおどろかれぬる」。これは、およそ1100年前に、藤原敏行(ふじわらのとしゆき)がよんだ歌です。夏の終わり、ふきぬけるすずしい風の音に、秋を感じてよんだといわれています。

scene 11日本語いろいろ

日本の昔話『竹取物語』。竹から生まれたおひめ様は満月(まんげつ)の夜、月の世界へ帰っていきます。満月はまんまる。ほかにも月はいろいろな形に見えます。丸くなったり、見えなくなったり。30日かけて、さまざまなすがたを見せてくれる月。月は、見え方によって、それぞれ名前がつけられています。

scene 12三日月と上弦の月

「みかづき」は、漢字で書くと「三日月」。昔のこよみで一ヶ月の3日目に見える形なので、「三日月」という名前がつきました。「上弦(じょうげん)の月」は、昔のこよみで7日目ごろに見える形の月です。月の上旬(じょうじゅん)に見えることからこの名前がつけられたといわれています。「弦」とは、弓にはった糸の部分のこと。弓をはった形が、この月の形によくにています。

scene 13十五夜と晦日月

「十五夜」とは、満月(まんげつ)のこと。昔のこよみで15日目に見えることから、「十五夜」とよばれるようになりました。とくに9月の十五夜を「中秋(ちゅうしゅう)の名月」とよび、お月見をする風習があります。「みそかづき」という月の形は目で見ることができません。昔のこよみで30日目の月のことです。一ヶ月の最後の日を「晦日(みそか)」ということから、この名前がつけられました。ちなみに12月31日は、1年の最後の日。だから「大晦日(おおみそか)」とよばれます。月のさまざまな名前は、日本人が持つ月への親しみの表れですね。

scene 14〔 ? 〕に入る月の言葉は?

みんなで月の歌を楽しみましょう。〔 ? 〕に入る、月にまつわるコトバを考えてください。「♪おつきさまえらいな おひさまのきょうだいで 〔 ? 〕になったり 〔 ? 〕になったり はる なつ あき ふゆ にっぽんじゅうをてらす♪」。〔 ? 〕に入る月の言葉、わかったかな。答えは…、「♪おつきさまえらいな おひさまのきょうだいで 〔みかづき〕になったり 〔まんまる〕になったり はる なつ あき ふゆ にっぽんじゅうをてらす♪」でした。【『おつきさま』 詞:石原和三郎 曲:納所弁次郎】