あらすじ一覧

文楽「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」

文楽「寿式三番叟」

おおさえ おおさえ
悦(よろこ)びありや
我(わ)がこの所(ところ)よりも
他(ほか)へはやらじとぞ思(おも)ふ
【解説】
人形浄瑠璃文楽は、物語を語る太夫と、情景を演奏する三味線ひきと、人形遣いとで演じる伝統芸能。「寿式三番叟」は能の「翁」をもとにした作品で、おめでたいとき、とくにお正月に歌い舞われます。「五穀豊穣」といって、お米や麦などの穀物が豊かに実ることを願って舞うのです。穀物は人の命を守る大切なもの。神様に、その願いを届けるための神聖な舞です。