あらすじ一覧

狂言「丼礑(どぶかっちり)」

狂言「丼礑(どぶかっちり)」

これは大きな川へ出た。 何処を渡ろうぞ。 いや礫を打ってみよう。 エイエイ ヤットナ ・・・ドンブリ これは深い。もそっと下へ行こう エイエイ ヤットナ ・・・ドンブリ カッチリ はて。 浅いやら深いやら知れん。 もいちど打ってみよう。 エイエイ ヤットナ ・・・ カッチリ これは浅い。ここもとを渡ろう。 エイエイ エイエイ・・・ ああ、これは深い! 石がすべる。 ブクブクブク・・・
【解説】
狂言は、650年くらい前の室町時代からある伝統芸能です。その時代の人達の日常生活をテーマに、会話などで展開します。
「丼礑」では、川を渡る場所を探すために、石を投げて深さを測ります。深いところは「ドンブリ」浅いところは「カッチリ」と声で表現するさまが面白く、曲名もその擬音をもじったものになっています。