あらすじ一覧

動画で伝える技(3)編集編

scene 01いよいよ「編集」

「しらべる、まとめる、つたえる」。この技(わざ)、大切だけどむずかしい。“し・ま・った!”。――「今回も諸君(しょくん)に動画作りの技を伝授(でんじゅ)するぞ。いよいよ『編集(へんしゅう)』だ」とデーモン閣下(かっか)。動画作りに挑戦(ちょうせん)しているのは、ヒロタロウ、ソウヤ、チハルのAグループと、キヨト、キイ、ミクのBグループ。『小学1年生に上手なそうじのしかたを説明しよう』というテーマで、1分以内の動画を作っています。インターネットやインタビューで情報(じょうほう)を集め、動画のねらいをしぼりこむ。そして、見る人が分かるように撮影(さつえい)を工夫するところまでできました。閣下が動画作りのポイントをふり返ります。その1.『動画の目的にあった情報(じょうほう)を集める』。その2.『動画のねらいをしぼる』。その3.『見る人が分かるように工夫する』。「動画作りではこの三つがいつでも重要だ」と閣下。

scene 02映像を選び、カットし、順番を入れかえる

それでは、編集(へんしゅう)スタートです。まずは編集ソフトで、撮影(さつえい)した映像(えいぞう)のなかから使うものを選んでいきます。そして映像のいらないところをカットしたり、順番を入れかえたりします。さっそく完成した動画を1年生に見てもらうことに。「分かりやすいって言われるといいな」とミク。「伝わってくれたらベスト」とキヨトも言います。はたして『伝わる』動画になっているのでしょうか?

scene 03動画を1年生に見てもらおう

まずは『すみずみまできれいにするコツ』をねらいにしたBグループの動画から見ていきます。動画では、「このようなすきまはそうじしづらいよね。そんなときは、ほうきをたてにして、角をうまく使ってはきます」。「ぞうきんは、自分の手のひらに合わせて使います。合っていないと力がうまく入らないところがあるので、手のひらに合わせます」と、やり方を説明しながら、実際にやっている様子を見せています。次は『ごみをきれいに集めるコツ』をねらいにしたAグループの動画。「まずは失敗例です」と、ちりとりにうまくごみが入らない様子を見せます。「次に成功例です。ちりとりを少しななめにしながら、少しずつうしろに引きます」とやって見せました。動画のねらいは1年生に伝わったかな?

scene 04伝えたいことが伝わらなかった…

すきまをそうじするとき、ほうきのどこを使うといいかわかったか1年生に聞いてみると…。「なんだっけ?」。続いて、ごみを集めるとき、何のためにちりとりをうしろに引いていたのか聞いてみると…。「ちょっと聞き取れなかったところがある」と言います。1年生の答えを聞いて「説明が足りないね」と反省しました。「動画を見た人に伝えたいことが伝わっていない。これは、“しまった!”だな。どうしたら伝わるようにできるかって? よいだろう。編集(へんしゅう)するときのコツを少しさずけよう。まずは、『大事なところを目立たせろ』」と閣下。

scene 05大事なところを目立たせる

編集(へんしゅう)では、映像(えいぞう)に矢印などの記号や文字をのせることができます。伝えたいことを目立たせて、見る人の印象に残るようにしましょう。すきまをそうじするときのコツは、ほうきの角の部分を使うことです。どうやって目立たせる? 「丸をつけるのがいいかもしれない」とミク。「分かりやすい色で」とキヨト。さっそく編集ソフトを使って、ほうきの角の上に赤丸をつけてみました。そうすることで、ほうきの角の部分を使うことがよく伝わるようになりました。OK! 「分かってきたようだな。では、特別にもう一つ、伝わるようにするための編集のコツをさずけてやろう。それは、『声で説明を加える』のだ」と閣下。

scene 06声で説明を加える

『ごみをきれいに集めるコツ』をテーマにしたAグループ。『ちりとりを少しななめにしながら、少しずつうしろに引きます』というナレーション。これだけでは何のためにうしろに引くのか説明がありません。こういうときは、説明したいことを録音して映像(えいぞう)に加えましょう。どんな説明を加えるといいかよく考えます。説明を決めたら、録音開始。「残ったごみが集められるよ」。映像に加えて聞いてみると…。「おー、いいんじゃない」。さらに、『ピンポーン!』とヒロタロウの声で効果音(こうかおん)まで付けました。「100点でしょ!」とみんな。「分かりやすくできたようだな。完成した動画をもう一度1年生に見てもらおう」と閣下。

scene 07編集を工夫したBグループの動画

まずは、『すみずみまできれいにするコツ』をねらいにしたBグループの動画。すきまのはき方から。「このようなすきまはそうじしづらいよね。そんなときは、ほうきの角の部分を使って、ほうきをたてにしてはきます」。ほうきの角には赤丸がつけてあります。続いてぞうきんの持ち方。「ぞうきんは、自分の手のひらに合わせて使います。合っていないと力がうまく入らないところがあるので、手のひらに合わせます」。手のひらに合わせるところに赤丸をつけました。

scene 08編集を工夫したAグループの動画

次に、『ごみをきれいに集めるコツ』をねらいにしたAグループの動画です。まず、「ごみのきれいなあつめかた」と動画のタイトルを入れました。そして、ちりとりの傾きが急でごみが入らない映像(えいぞう)に「ごみを集めるとき、ちりとりにうまく入らないことがあるよね」と説明が加わっています。さらに、赤い×印が出て、「ブッブー!」と失敗の効果音(こうかおん)。続いて、「少しかたむけながら、うしろに引いていこう。残ったごみを集められるよ」と説明します。うまくゴミが集まった映像を見せると、画面に赤い〇印が出て、「ピンポーン!」と成功の効果音です。

scene 09動画を見た1年生の感想は?

1年生のみんなに今度はどうだったか聞いてみると…。「角に丸がついていたから分かりやすかった」。「ブブーとかピンポーンとか声が入っていたから分かりやすかった」。「楽しくなってた」。編集(へんしゅう)を工夫したことで、動画で伝えたいことが1年生にちゃんととどいたようですね。「上手なそうじのコツがよく伝わるようになったぞ。よくやった!」と閣下。Aグループ、Bグループとも、「できたー!」と大喜びでした。OK!

scene 10“しまった!”にさよならを

動画作り成功のポイントは三つ。『動画の目的にあった情報(じょうほう)を集める』。集めた情報のなかから選んで、『動画のねらいをしぼる』。そして、『見る人が分かるように、撮影(さつえい)や編集(へんしゅう)を工夫する』。これで、さよなら“しまった!”。

scene 11「伝えたいことは何か」を考える

「吾輩(わがはい)が今とりたい動画は、そうだな、楽器の演奏(えんそう)だ。顔のアップばかりをとりたがる者もいるが、演奏する者はそんなことを望んではいない。伝えたいことは、『顔』ではなく、『プレイ』なのだ。諸君(しょくん)が動画をとるときも心得るがよい。まだまだ情報(じょうほう)をうまく使う技(わざ)はたくさんあるぞ。諸君ももっと技をみがきたければ、またここをおとずれるがよい。吾輩もそろそろ動画作りにとりかかるかな。ふははははは」。閣下はそう言って消えていきました。