あらすじ一覧
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生涯(しょうがい)にわたってスポーツを楽しむ力を育てたい。それをモットーに、博士(はかせ)が開発した超人(ちょうじん)サイボーグ「体育ノ介」。しかし、かれには『体育の力』がプログラミングされていなかった。今日も元気に体育に取り組め! はりきれ、体育ノ介!
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博士と体育ノ介が大きなおやしきの前を通りかかりました。すると、何かが博士たちのほうへとんできました。「どなたか、どなたかー!」と女の人の声がします。「わたしの黄金のソフトバレーボールがそちらにとんでいってしまったわ。ぜったいに地面につけないように、レシーブしてくださる? ソフトバレーボールのレシーブの要領(ようりょう)よ!」。それはおやしきのおじょう様でした。ところが、「よし体育ノ介。レシーブの要領で…」と博士が言いかけると、体育ノ介は首をふるばかり。レシーブの仕方がわかりません。「体育ノ介、今日のミッション。『ソフトバレーボール』に挑戦(ちょうせん)だ!」。
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「ソフトバレーボール、実行!」。ところが体育ノ介、ボールとタイミングが合わず、うまくレシーブできません。「まずい。それでは、ソフトバレーボールの仕方をプログラミングだ。何かいいお手本をさがさねば…」と博士。すると、「ああっ、あなたは!」。あらわれたのは、バレーボール全日本女子代表だった迫田(さこだ)さおりさん。2012年のロンドンオリンピックでは、するどいアタックで日本に28年ぶりの銅(どう)メダルをもたらした、勝利(しょうり)の女神です。「迫田さんにおねがいしよう! さっそくソフトバレーボールのデータ、ダウンロード!」。
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まずは、迫田選手(せんしゅ)にお手本を見せてもらいます。アタックはすごい迫力(はくりょく)です。そして、レシーブが『できるポイント』。「落ちてくるボールをよく見る。落下地点に入る。ひざを曲げる」。
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「手のひらを組み、ひじをのばして平らな面を作る。手首より上の面でボールをとらえる。全身を使ってボールを前におしだす」。そこで、体育ノ介の『できないポイント』分析(ぶんせき)です。
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レシーブが『できないポイント』。「落ちてくるボールから目をそらしてしまう! うでをふり上げてしまう!」。迫田さんとのちがいがわかったところで、博士は体育ノ介に『できるポイント』をインストールしました。
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レシーブが『できるポイント』。「落ちてくるボールをよく見る。落下地点に入る。完了(かんりょう)! ひざを曲げ、手のひらを組み、ひじをのばして平らな面を作る。完了! 手首より上の面でボールをとらえる。完了! 全身を使ってボールを前におしだす。完了! ナイスレシーブじゃ、体育ノ介! レシーブができれば、どんな困難(こんなん)も受けきれる!」。
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すると、「ちょっといい?」とおじょう様から声がかかりました。「ふつうに返すなんてつまらないから、トスかアタックで返してくださる?」。「ト、トスかアタック? さっそく分析(ぶんせき)じゃあ!」と博士。まずは、トスが『できるポイント』。「落ちてくるボールをよく見て、落下地点に入る。親指と人さし指で三角形を作り、うで全体も三角形にかまえて、手のひらの先でボールをとらえる」。
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「ひじとひざを軽く曲げ、ボールをつつみこむようにむかえ入れる。指先でボールをおしだす」。トスの『できるポイント』も、体育ノ介にコピー&ペースト! 「おお、いい感じじゃぞ、体育ノ介!」。
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次はアタック! アタックが『できるポイント』。「手をうしろに大きくふっていきおいをつけ、ボールが落ちてくるタイミングで、ジャンプ! 左うでを前にのばし、右うではうしろに引く。
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左うでを体に引きつけながら、右手をふりかぶり、体は正面を向いたまま、ボールの中心を打つ!」。アタックの『できるポイント』も、体育ノ介にコピー&ペースト! 「体育ノ介、かんぺきじゃ!」。
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「バレーボールは、みんなで一つのボールをつなぐスポーツです。今日おぼえたポイントをマスターすれば、だれでも楽しめます。ぜひ、チャレンジしてみてください」(迫田さん)。
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『シッティングバレーボール』は、ゆかにおしりをつけて、すわった姿勢(しせい)で行うバレーボール。パラリンピックの正式種目(しゅもく)にもえらばれています。体育ノ介も挑戦(ちょうせん)! 相手のサーブをレシーブ…。おしい、もう一度! 今度は、チームメイトがレシーブして上げたトスを…、ナイスアタック!