あらすじ一覧

てんぐのかくれみの

てんぐのかくれみの

昔々、いたずら好きの彦一という男の子が、おばあさんと一緒に住んでいました。この日も、彦一は、いたずらをしておばあさんに叱られ、山の中へ逃げ込みます。「むやみに山に入ったら罰が当たるぞ。山には怖い天狗がすんでおるんじゃぞ。」おばあさんがいつも言っている言葉もなんのその。それどころか、彦一は、天狗の隠れ蓑を自分のものにしたいと思い、「天狗なんてちっとも怖くないや。隠れ蓑で姿を消すなんて、臆病者の天狗よ。」と、見えない天狗を挑発します。怒った天狗は、といとう隠れ蓑を取って姿を現します。いたずら好きの彦一と、隠れ蓑を持つ天狗の対決はいかに・・・。