あらすじ一覧

腹(はら)の虫(むし)

腹(はら)の虫(むし)

 昔々あるところに、一人の男が住んでいました。あるとき男はお腹が痛くなり、お寺の和尚さんに診てもらうと、これは腹の中に虫がいるからだ、ということでした。カエルなら虫を食べてくれるというので、男がカエルを飲み込むと、腹の虫はみんなカエルが退治してくれました。
 ところが今度は、腹の中をカエルがペタラクタラペタラクタラと歩くので、気持ち悪くてしかたありません。和尚さんに聞くと今度はヘビを飲み込めというのでそうすると、カエルはヘビに食べられてしまいましたが、今度はヘビが腹の中をズラクラズラクラ……。
 男は次にキジを飲みます。でもまたキジが腹の中で暴れ始めます。
 さて、いったいどこまでやればいいのでしょうか。
 ナンセンスな繰り返し話ですが、意外な結末が待ち受けています。(日本昔話 お話:香椎くに子)