あらすじ一覧

きつねどんとくまどん

きつねどんとくまどん

 きつねどんとくまどんが一緒に畑をつくることになりました。でも、きつねどんはうまいことをいっては、たいへんな仕事をくまどんにおしつけてしまいます。きつねどんは畑にまいたのが大根の種だと知っていて、野菜ができたら、土から上はくまどん、土から下は自分が取ることにしてしまいました。何も知らないくまどんは、大根ができても葉っぱしかもらえませんでした。
 そこで、次は土の下をくまどんが取ることにしたのですが、きつねどんはイチゴの種をまき、真っ赤に熟したイチゴを全部取ってしまいました。イチゴの根っこをもらっても、くまどんはどうにもなりませんでした。
 そうして、くまどんはいつもきつねどんにだまされ続けたのですが、ある日、とうとうきつねどんが、逆にひどい目にあうことになります。(日本昔話 お話:香椎くに子)