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ジャックと豆(まめ)の木(き)②

ジャックと豆(まめ)の木(き)②

大男は、朝の食事をすませると、金貨の入った袋を持ち出してお金を数え始めましたが、やがてぐっすりと眠ってしまいました。かまどから出たジャックは、その袋をかかえて一目散に逃げ出し、また豆の木をつたって無事に家へと帰ってきました。貧乏だったジャックとお母さんの暮らしは、やっと楽になりました。
しばらくするとジャックはまた運だめしがしたくなり、再び豆の木をつたって天へ登っていきました。そして今度は、大男の家から金の卵を産むニワトリを持って帰ってきたのです。
さて──三度目にジャックが持ち出したのは、美しい音をたてて鳴る、金の竪琴でした。ところがジャックが大男の家を出ようとしたとたん、竪琴は大きな声で「ご主人さま、ご主人さま!」と叫びはじめたのです。さあ、たいへん!眠っていた大男は、たちまち目をさましてジャックを追いかけてきました。(イギリス昔話 お話:香椎くに子)