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ネタ元はテレビやネット、こたつでゴロゴロしながら書ける「こたつ記事」
こたつ記事とはテレビやネットで集めた情報だけで構成し、こたつでゴロゴロしながらでも書けるコピペ記事のこと。元こたつ記事ライター・ヒロコさん(仮名・30代)もバラエティー番組やSNSをネタ元にしていた。
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「山里亮太の年収は?」ネットの書き込みを参考に記事を作成したことも
実はヒロコさん、山里亮太のこたつ記事も書いたことがあるという。「ある番組で年収を言うくだりがあって。口を読み取った人の書き込みを参考に『山里の年収は3億かも』みたいなことを記事にしてました」
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クライアントがネットから情報を拾ってまとめるように指示
掃除機の記事にしても自分では使ってみずに、ネットの口コミをまとめて記事にしていた。「間違ってる可能性もあるけど、クライアントにはネットから拾って、その情報をいい感じにコピペしてと指示が来ていました」
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弁護士とジャーナリストを志望したヒロコさんがこたつ記事を書いた理由
ヒロコさんは弁護士志望からジャーナリストに方向転換した正義感の強い人。しかし就職活動でマスコミ系がうまくいかず、「下積みとして、こたつ記事からスタートするしかないのかな、という感じで始めました」
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PV数を上げるために月に500記事! こたつ記事のまとめ役は過酷
こたつ記事のまとめ役は過酷だった。PVとはサイト内のページが見られた回数のこと。これを増やして広告収入を得るために「大手の会社に追いつけ追い越せみたいな感じで。月500記事作んなきゃいけないとか…」
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誤字脱字さえなければ公開!ジャーナリストへの願望は置き去りに
「とにかくライターさんから来た記事を右から左にどんどんチェック。誤字脱字がなかったらもう公開しちゃおう!くらいのスピード感で」。ジャーナリストやちゃんとしたライターになりたい願望は置き去りになった。
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精神的に追い詰められ、「お弁当にから揚げを詰める機械になったような感じ」
アクセスは増えていったが天井がなく、月1000本作らなければならぬように。「お弁当にから揚げを詰めるような作業というか、機械になったような感じ」。アクセス数に振り回され精神的にも追いつめられていった。
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夫の言葉で目が覚めて「今は家族にまつわるメディアをやってみたい」
仕事を辞めようと夫に相談したら「もう無理しなくてもいい、辞めてもいいよ」と言われて、いろいろ考えるようになった。「今は家族にまつわるメディアを小さくてもいいからやってみたい」と再出発を期している。
こたつ記事ライターの楽そうでPV数にとらわれた過酷な現実
ねほりんぱほりん
テレビやネットで集めた情報だけで記事を書く人たち“こたつ記事ライター”。「こたつでゴロゴロしながらでも書ける」ことから、こう呼ばれる。ネットにあふれる“コピペ記事”は、いったい誰が、どうやって書いているのか?就活で挫折した先に・・・こたつ記事ライターになった彼女の過酷な現実と再出発。(ねほりんぱほりん)