階段下を有効活用「階段箪笥(たんす)」居住空間を広げる知恵

美の壺

ただ上り下りするだけが階段ではない。江戸時代に生まれた吊り階段や、敵が上りにくいようにした階段など種類はさまざま。箪笥(たんす)と階段が一体となった箱階段というものも。日本の狭い居住空間を有効利用する知恵から生まれたといわれている。箱階段作りで肝となるのが「隙間作り」。湿気や乾燥で伸縮する木の特製を計算して組み立てていくことなのだという。(美の壺)