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階段もいろいろ~吊り階段や敵を防ぐ階段
生活を支える階段だが、ただ上り下りするだけではない。江戸時代に生まれた吊り階段や、敵が上りにくいようにした階段など種類はさまざま。
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階段下収納・京都市上京区の町家に残る「箱階段」
京都市上京区。明治時代の町家を用いた料理屋の一角に、たんすと階段が一体となった箱階段がたたずむ。日本の狭い居住空間を有効利用する知恵から生まれたと言われ、階段下を収納として空間を広く使えるのが利点。
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伝統工芸品・南部箪笥(たんす)の職人が手がける「階段箪笥」
岩手県九戸郡で伝統工芸品の南部箪笥を手がける職人・原義彦さんは階段箪笥も制作している。「造りが複雑なので、組む順番とかを間違えると組めなくなってしまったり、普通の箪笥と比べるとだいぶ難しいです」
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階段箪笥の特徴は強度を高め、ゆがみを防ぐ構造
階段箪笥の特徴はその構造。足が乗った時の重さを支えられるよう、縦方向に仕切り板を入れて強度を高めている。一見一枚板に見える横板は、足が乗る部分だけ別の板にして、体が乗った時に板がゆがむのを防いでいる。
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階段箪笥づくりの肝は湿気と乾燥に耐えるミリ単位の隙間
階段箪笥づくりの肝は、引き出しと横板の間に少しの隙間を作ってあげること。湿気と乾燥、どちらのゆがみにも耐えるようなミリ単位の隙間を職人の感覚で作り出すのだ。階段箪笥には機能性と美しさが備わっている。
階段下を有効活用「階段箪笥(たんす)」居住空間を広げる知恵
美の壺
ただ上り下りするだけが階段ではない。江戸時代に生まれた吊り階段や、敵が上りにくいようにした階段など種類はさまざま。箪笥(たんす)と階段が一体となった箱階段というものも。日本の狭い居住空間を有効利用する知恵から生まれたといわれている。箱階段作りで肝となるのが「隙間作り」。湿気や乾燥で伸縮する木の特製を計算して組み立てていくことなのだという。(美の壺)