あのちゃんがこの動画を選んだ理由は？「いかに自分たちがＳＮＳの誰かの発言やレビューで生きているか、それに左右されることの浅はかさみたいなのがよく分かる動画だなと思ったのでこれにしました」

「キラキラ女子」とは、いまTwitterで大量発生しているアカウント。ファッション雑誌に出てくるような容姿で、彼氏もハイスペックで、アフター５はいいレストランに行くことなどを自慢している。

リコさん（仮名・２０代）は「港区わがままＯＬ」のようなアカウント名でツイートしている。プロフィールは「両親に甘やかされて育ってしまいました♡　趣味はデートとミシュラン店巡り」など架空のもの。

実際は関西に住んでいるリコさんは、１か月５４０円のグルメサイトで東京の情報をゲット。「東京のＯＬになりきるには必須。コリドー街というナンパスポットがあるとか、住んでないとわからない情報が手に入る」

「それは何が楽しいの？」と疑問を呈すＹＯＵ。「いいねもリツイートもすごい数されて。『すごいですね』『お金持ちですね』とか言われたりしてうれしい。本当の自分とは違うもうひとつの場所がある感じで面白い」

「そういうツイートは大嫌い」と言う山里亮太に対し「炎上ってすごい拡散力なんです。私自身がメガネでブスでクラスでも地味なグループにいた。ムカつくと思われてもフォロワーが増えて注目されるのがうれしい」

「普通の私が言っても誰も注目してくれないけど『港区わがままＯＬ』ってだけで上から目線の恋愛アドバイスにもいいねがすごい勢いでつく。自分の考えが認められた感じで、それで自分の精神が安定してる部分もある」

だが、本当の自分とゴッチャになることもある。「『憧れています』と女の子から言われると読者モデル気分になってしまって、自分の写真あげてみようかなと思って、やっぱりダメやと思ったり（笑）。危ないですね」

あのちゃんの感想「なんでもかんでも信じちゃダメだ！って思いました。ぼくも実際、この人たち充実してていいなとか思ったこともあるけど、大体いいところしか載せないからね、インターネットは。ぼくもそうですし」

あのちゃんもいいねやフォロワー数は気になる？「数字を稼がせてほしいっていう大人さんたちの圧を感じることはある。だけど正直フォロワー数とか全然わかんなくて、周りに言われて知るだけで、意識は全然してない」

あのちゃんのメッセージ「キラキラ女子を見て落ち込んでる人はＳＮＳ以外にも目を向けてほしいし、裏では努力してるって知ってほしい。投稿している側は自分が危険な域にいるんだってわかってほしいです」