合気道の創始者・植芝盛平~柔術や剣術などを学び独自の武道を生み出した
合気道本部道場長・植芝充央さんが技を披露する。くるくると翻りながら相手を投げ飛ばす華麗な技の数々。創始者は伝説の武道家・植芝盛平。柔術や剣術など様々な武術修行を重ね、独自の武道「合気道」を生み出した。
合気道道主・植芝守央が実演!円の流れるような動きで相手の力を利用しておさえる
合気道は破壊的な攻撃がなく、相手の力を利用しながら投げておさえる。その技や体捌きには円の軌道が見られる。円の理だ。合気道道主・植芝守央さんの実演は円の流れるような動きで相手を無理なく導いて崩している。
植芝盛平73歳当時の神技をカラー化して現代に再現
今回のKAMIWAZAは合気道創始者・植芝盛平の妙技。当時73歳とは思えぬ動きには円の軌道が随所に見られる。KAMIWAZAの極意は「自在な体捌きは自然に円を描き千変万化の技を可能にする」
合気道神武錬成塾道場長・白川竜次が遠心力を用いた技を披露
「合気道は円から生まれる求心力や遠心力で相手を崩している」と話す合気道神武錬成塾道場長・白川竜次さん。国内外での合気道の指導・普及に尽力、合気道のみならず、さまざまな武術の研究を重ねる達人が技を披露。
白川竜次が呼吸投げを披露、円を描く遠心力で相手を投げる!
「一瞬で行きますよ」と白川が披露したのは呼吸投げ。足で円を描くことによって遠心力が働く。腕でつかむのではなく体軸で円を作ることによって相手を投げている。
プロレスラーのオカダ・カズチカが合気道の円の理を体験!いとも簡単に…
プロレスラーのオカダ・カズチカが合気道の円の理を体験する。「投げられないでしょって思ってます」と余裕を見せるオカダだが、遠心力でいとも簡単に投げられた。「もう一回いいですか?」と挑むも、結果は同様。
プロレスラーのオカダ・カズチカが降参「こんなに簡単に投げられたことない」
「テコの原理を使っています」と説明する白川。「こんなに簡単に投げられたことない。嘘でしょってくらい簡単に上げられちゃうじゃないですか。そっからやっぱ違いますね」とオカダも合気道のすごさを認める。
円から螺旋(らせん)に変化・八卦掌とはどんな武術?
北京市武術協会八卦掌研究会日本分会会長・賀川雅好さんは本場北京で修行を重ねた実力者。「八卦掌は円から螺旋に変化していく。円が重なって螺旋になる」。螺旋(らせん)の向きを駆使する八卦掌とはどんな武術なのか。
八卦掌は200年前の中国宮中警備隊で生まれ、限られた者にだけ伝授されてきた
今よりおよそ200年前の中国には実力者が集った宮中警備隊があった。そのリーダーを務めたといわれているのが、八卦掌創始者・菫海川。この男が生み出した武術は難度が高く、限られた者だけに伝承されてきた。
八卦掌・賀川雅好が螺旋の技を披露
最初に円を作り、それが立体的になって螺旋になる。相手の力を螺旋で流していくと威力が小さくなる。自分の力を螺旋に載せていくと威力が大きくなる。賀川さんが円が立体的になった螺旋の技・螺旋勁を披露する。
相手を押した力を螺旋の動きで方向転換させ、相手を意のままに操る
「相手を押した力を徐々に方向転換させていく。そのときに螺旋の動きを使うわけです」。相手を意のままに操ってしまう螺旋の力。引込み誘導するだけでなく、大きな力を発揮する技にも変化する。
八卦掌のあまりの早技に高橋ひかるも「何が起きたんだ?」
八卦掌最高位の技・挑掌の演武。あまりの早技に高橋ひかるさんも「何が起きたんだ?」と呆然。その極意は相手の攻撃を腕の螺旋の力で上に崩し、最後は螺旋をかけた掌底で胸を打つ。打撃に威力を加える危険な技だ。
武術の円は敵の攻撃を無力化し、技の威力を生み出す
時に敵の攻撃を無力化し、時に技の威力を生み出す。先人が磨き上げてきた武術の円。これからもそれぞれの円が響き合い、新たな円がうねりとなって広がっていくことだろう。
「合気道・八卦掌」円や螺旋(らせん)の早技にケンコバも驚愕
明鏡止水〜武のKAMIWAZA〜
武術の達人たちが集結し、熱いトークと秘伝の技を披露。「円の理(ことわり)」で相手を制する合気道と八卦掌(はっけしょう)が競演。合気道の創始者・植芝盛平の妙技を捉えた1950年代の貴重なフィルムをカラー化。合気道師範・白川竜次は体重差約2倍のプロレスラーのオカダ・カズチカを軽く投げ飛ばす!中国武術「八卦掌」の賀川雅好は、最高位の技「挑掌」の一端を披露する。(明鏡止水〜武のKAMIWAZA〜)