伊藤裕子が土をリフレッシュ!一度野菜を育てた土のままでは野菜は育たない
園芸家・深町貴子「一度野菜を育てた古い土を使っても野菜はうまく育ちません。野菜を育てると土の栄養分が失われてしまう。さらに土がすごくかたくなると根がうまく張らず、水はけや通気性も悪くなるからです」
伊藤裕子が土をリフレッシュ!害虫や病原菌を取り除いて野菜が育つフカフカな土に戻す
深町「古い土の中にはコガネムシの幼虫だったり、底にはナメクジだったり、目に見えない病原菌なども隠れている可能性がある。今回は害虫や病原菌を取り除いて、野菜が育つフカフカな土に戻すことを紹介します」
伊藤裕子がプランターで土のリフレッシュに挑戦!土を乾燥させると作業がしやすくなる
深町「まず大事なのは土を乾燥させること。その後作業がしやすいんです」作業には厚めのポリ袋を用意。汚れないようにシートを敷いて袋を二重にして使う。深町「中の土は乾燥しているからすっぽり取れます」
伊藤裕子がプランターで土のリフレッシュに挑戦!枯れた枝と根はそっくり取り除く
鉢底石は繰り返し使える。土と鉢底石を分けて袋に入れておこう。ポリ袋の中で土をほぐす。横をほぐしていくと崩れやすい。袋ごともみほぐして枯れた枝と根をそっくり取り除く。選テク:古い根は病気の元凶。
伊藤裕子が土をリフレッシュ!根は病原菌が付いていることがあるのでなるべく取り除く
深町「ふるいを使ってまだ残っている根の塊や害虫を取り除いていきます」伊藤裕子「根っこはなるべく取り除いた方がいいんでしょうか」深町「根に病原菌が付いていることがあるんです」細かい根もしっかり取り除く。
伊藤裕子が土のリフレッシュに挑戦!「これは出ましたか?」土の中から幼虫が出現!
伊藤「深町さん、これは出ましたか?」深町「出ましたね。何かの幼虫ですね」伊藤「これでだいぶ取り除けたと思うんですけど、どうでしょうか」深町「続いて熱湯を用意します」厳選テク:蒸し風呂で土を殺菌。
伊藤裕子がプランターで土のリフレッシュに挑戦!熱湯で蒸らして土を殺菌
深町「土に熱湯をかけて目に見えない病原菌や、虫の卵などを殺菌します。下に溜まるくらいというのはちょっと多いんです。全体にかけて熱湯で蒸らすイメージです」熱湯を土にまんべんなくかけたら、袋の口を閉じる。
伊藤裕子が挑戦!目安は60℃以上。温度が高ければ高いほど殺菌力や消毒力が高い
ここで深町さんが取り出したのが棒温度計。深町「目安は土の温度が60℃以上になっているかどうか。温度が高ければ高いほど殺菌力や消毒力が高いということになる。なるべく高い温度で長く保つようにしてください」
伊藤裕子が土のリフレッシュに挑戦!手で触れるぐらいまで温度が下がったらOK
口を閉じ、温度が下がるまで待とう。深町「このように手で触れるぐらいまで温度が下がったら、OKです」伊藤「これで終わりということですか」深町「いえ、これではまだ野菜が育ちやすい状態にはなっていません」
伊藤裕子が土をリフレッシュ!土壌改良剤を混ぜると土が団粒構造にでフカフカになる
そこで加えるのが土のリサイクル材(土壌改良剤)。深町「堆肥のような有機質のもの、微生物資材、鉱物資材、砕いたようなものが入っています。これを加えることによって土が団粒構造になってフカフカになるんです」
伊藤裕子が土のリフレッシュに挑戦!土壌改良剤を混ぜた土は握ると崩れるほど軟らかい
殺菌した土にリサイクル材(土壌改良剤)を規定量加え、袋ごと振ってよく混ぜるだけ。土壌の改良後に手で握ってみると、リサイクル材を入れたものはすぐに崩れるほど軟らかい。このような状態になったら作業は完了。
趣味の園芸・伊藤裕子がプランターで土のリフレッシュに挑戦!
趣味の園芸やさいの時間
栽培を終えたプランターの土、捨てるのもなかなか難しく、増えていく一方…という方も多いのではないでしょうか?しかし、そのままの土で、次の野菜を栽培すると失敗する可能性が高くなってしまうんです!そんな栽培後のお疲れな土を家庭でも、再び栄養満点でふかふかの土に戻すことができる方法をご紹介!土をリフレッシュして、来シーズンの野菜もすくすく元気に育てましょう!(趣味の園芸やさいの時間)