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scene 01今回は「プレゼンテーションを作る」
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「しらべる、まとめる、つたえる」。三つの言葉の最初の文字をつなげると、“しまった!”となる。――「今日は諸君(しょくん)に、情報(じょうほう)をうまく伝える技(わざ)をさずけてやることにしよう」。デーモン閣下(かっか)の登場です。「今回は、プレゼンテーションを作る技だ。プレゼンテーションでは、写真やグラフなどを見せながら、相手にわかりやすく発表することが大切だ。いくらすぐれた原稿(げんこう)ができても、それを魅力(みりょく)的に伝えられないと、台無しだ。さっそく挑戦(ちょうせん)してもらおう。聞き手をなっとくさせるのだ!」。

scene 02『ゴミをへらそう』
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今回、チームで挑戦(ちょうせん)するのは、ホズミ、ヒカリ、リュウセイの3人。プレゼンのテーマは、『ゴミをへらそう!』です。まずは、ゴミ問題について本やインターネットで調べていきます。「日本はね、一年間に5億トンのゴミを出しているんだって」とリュウセイ。これにはヒカリもちょっとびっくり。ホズミは、もやすゴミの中身について、グラフで伝えることにしたようです。

scene 03原稿と発表用スライドを作る
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次に、話す内容(ないよう)を原稿(げんこう)にしていきます。『それは、ゴミを出すということは自然破壊(はかい)につながっているからです…』というヒカリの原稿に、「ぜんぜん説明が足りないんだよ」とホズミ。「でもアドリブでだいじょうぶでしょう」とリュウセイ。アドリブ? 余裕(よゆう)ですねえ。原稿ができたら、プレゼンソフトを使って、発表用のスライドを作っていきます。写真がいっぱい! 画面の効果映像(えいぞう)も入れて、もう仕上げ? 順調そうですが…。では発表してもらいましょう。

scene 04いざプレゼン
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聞き手のみなさんの登場です。ホズミ、ヒカリがスピーチ担当(たんとう)、リュウセイはパソコンでスライドを出します。「スーパーやゴミ収集(しゅうしゅう)所で見かける、エコ活動のポスター…」。ヒカリのはっきりした声でプレゼンが始まりました。「ゴミがあることによって生き物の減少(げんしょう)が続いています。うみがめがビニール袋(ぶくろ)をくらげとまちがえてのみこんでしまうなど…」。でも、あれ? うつし出されているスライドは、読んでいる原稿(げんこう)といっしょです…?

scene 05くわしい説明がない、話し手を決めていない
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続いてホズミ。画面にグラフが出てきました。「これはもやすゴミの中身についての円グラフ。で、これは日本が…」。え? 円グラフについて説明しないの? 続いて、写真が7枚(まい)ならべられたスライド。今度はくわしく教えてくれるかな。「これも写真です。はい次」とホズミ。次? ここも説明しない? 次は、「…」。あれ? 3人ともだまっています。さらに、なにやらもめています。だれがこのパートを話すのが決めていなかったようです。

scene 06プレゼンをふりかえってみると…
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聞き手の人たちはどう思ったのでしょうか。「とちゅうでつっかえてしまった」。「円グラフが小さくて…」。「写真が小さすぎてよくわからなかった」。3人もタブレットで確認(かくにん)します。「写真が多すぎるからさ、ちょっと見えないね」とホズミ。「『これも写真です』って、それは見ればわかるだろう」と閣下。「原稿(げんこう)と同じことをスライドの文章も書いてるから、書かなくてもいいよね」とホズミ。「だめだ、しまった」とみんな。しまった!

scene 07ポイントその(1) 文字は少なく、キーワードで書く
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「プレゼンテーションは、聞き手に『なるほど!』とか『自分もやってみよう!』という気持ちにさせるのが目的だ。では、どうやって聞き手の心にひびくようにすることができるのか、吾輩(わがはい)が技(わざ)を伝授(でんじゅ)してやろう」とデーモン閣下。ポイントその1.文字は少なく、キーワードで書く。ヒカリの発表の場面、原稿(げんこう)をそのままスライドに書いていました。こういうときは、たとえば、「生き物の減少(げんしょう)」、「うみがめがビニール袋(ぶくろ)をくらげとまちがえる」、「一日に約100種絶滅(ぜつめつ)」とキーワードにまとめます。見やすく、わかりやすくなりましたね。

scene 08ポイントその(2) 写真やグラフをしぼりこむ
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ポイントその2.写真やグラフをしぼりこむ。3人の作ったスライドを見てみると、1枚(まい)のスライドにたくさんの情報(じょうほう)がのっています。これでは見ている人が注目したくても、はっきり見えません。1枚のスライドにのせる情報は、たとえば「日本人が一日に出すゴミの量 なんと1kg!」のようにしぼりこむ。伝えたいことは強調しましょう。

scene 09ポイントその(3) くり返し練習する
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ポイントその3.くり返し練習する。「勝負は準備(じゅんび)で決まる!」と閣下。「わかりやすい言葉を使っていたか」「読みは聞きやすかったか」「スライドは見やすかったか」などポイントをリストに書き出し、一つひとつチェックしていきます。本番の流れも確認(かくにん)しながら何度も練習しましょう。「プレゼンテーションは、わかりやすくスライドを見せながら、伝わりやすく説明することがポイントだ。もう一度やってみるがよい!」と閣下。スライド作りからやり直しです。わかりやすい写真を1枚(まい)選んで、説明する文字もキーワードになっています。あとは、チェックリストを使って練習あるのみ。

scene 10もう一度チャレンジ
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もう一度挑戦(ちょうせん)です。「町では、ゴミ箱からあふれかえってしまうほど…」(ホズミ)。写真は1枚(まい)ずつ大きくうつして、ひと目でわかるようになりました。OK! 「ゴミを出すことにより、地球温暖(おんだん)化やさばく化などの…」(ヒカリ)。文字もキーワードになり、見やすくなっています。OK! 「三つめはねリサイクルです…」(ヒカリ)。スピーチする人、画面をしめす人、スライドを出す人、3人の息もぴったり。聞き手も興味津々(きょうみしんしん)です。「これで発表を終わります」(ヒカリ)。拍手(はくしゅ)が起き、聞き手の人たちにうまく伝わったようです。「できた~!」。OK!

scene 11失敗してもめげずに楽しく!
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「プレゼンテーション。これは、大人でも緊張(きんちょう)するものだ。失敗しても、めげずに楽しくやろうではないか。笑いやユーモアも交えるとよいぞ。ちなみに、今日のこの番組自体が、プレゼンテーションを成功させるためのプレゼンテーションだったわけだ。何? よくわからなかった? しまった!」。閣下はそう言って消えていきました。

しまった!~情報活用スキルアップ~
プレゼンテーションを作る
集めた情報を発表するプレゼンテーション。伝えたい情報をプレゼン用にスライドにまとめるときにはどんなポイントがあるのか。デーモン閣下が、その技を伝授してくれます。

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