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猫(ねこ)のおどり

猫(ねこ)のおどり

 昔、ある家にネコが1匹いました。ある時、その家の一番小さい女の子が、一人で留守番していると、そのネコがやってきて言いました。
「ひとりじゃたいくつだろうから、ちょっと踊りをみせてあげよう」
 ネコは踊りました。その踊りはとてもおもしろかったのです。女の子はそれを習いたくなりました。ネコに教えてほしい、と頼むと、ネコは「だれにも話すなよ」と言って、女の子を森の中へ連れて行ったのです。そこではなんと、キツネがみんなに踊りを教えていたのでした。
 女の子も仲間にくわわって踊りましたが、その楽しいこと。これならみんなに踊ってみせてやりたいと思うのですが、キツネは「けっして人の前で踊るな」というのです。(日本昔話 お話:香椎くに子)