アルコール依存症、ギャンブル依存症などの回復を支援する“最後の砦(とりで)”
アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存症から回復を支援する“最後の砦”と呼ばれる男がいる。「やめたい」とつぶやく当事者に語る言葉は「やめていく仲間の中にいれば難しくない。大丈夫です、私経験者ですので」
依存症支援施設代表・栗原豊「仲間の手助けをすることで自分は回復を維持していける」
男の名は栗原豊。全国最大規模の支援施設の代表で、自身も60歳まで苦しんだ。「私もアルコールと薬物によってどん底まで落ちてしまった。けれど仲間の手助けをすることで自分は回復を維持していけるんです」
仮釈放の男性にかける言葉「何歳からでもいい、どこからでもやり直せる」
今日は薬物や覚醒剤を使用し、仮釈放になった男性を刑務所に迎えに行く。「何歳からでもいい、過去にどんなことがあってもいい。どこからでもやり直せる。大切なのは辞めようという気持ちをどこまで持続できるかだ」
恩人との誓いを胸に、依存症で苦しむ人たちにとことん寄り添っていく
栗原さんに回復支援施設の存在を教えてくれた恩人、武藤検事の遺影に手を合わせる。「命許される限りは約束を守っていく。再度ここで誓います」。誓いを胸に、依存症で苦しむ多くの人たちにとことん寄り添っていく。
アルコール・薬物・ギャンブル…依存症回復の最後の砦・栗原豊
プロフェッショナル仕事の流儀
アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存症からの回復を支援する“最後の砦(とりで)”と呼ばれる男・栗原豊。全国最大規模の支援施設の代表として、さまざまな回復プログラムを行い社会復帰させている。実は、栗原自身も60歳まで酒や薬物に溺れた依存症の当事者。その経験から独自の支援策を構築し、依存症で苦しむ多くの人たちにとことん寄り添ってきた。(プロフェッショナル仕事の流儀)